【@JAM EXPO 2024】女性芸人グループ「テラスマ」が正統派のアイドルパフォーマンスで魅せた!

はいどーも!テラスマです!

 今年で10回目の開催を迎え、すっかり晩夏の風物詩として定着したアイドル夏フェスの「@JAM EXPO 2024 supported by UP-T」。今年は開催日程を9月14日~16日の3日間に拡大し、横浜アリーナに200組を超えるアイドルグループが集結した。

 その中からasageiMUSEが注目するグループをピックアップして紹介。今回は9月14日のステージに登場した「はいどーも!テラスマです!」を取り上げたい。

◆お笑い事務所に所属する女性芸人がアイドル活動

 アイドル業界に変わった名称のグループは少なくないが、初出場の「はいどーも!テラスマです!」は、改名後で初のステージがこの@JAM EXPOという異色のグループだ。

 昨年4月に結成されたテラスマはこれまで「Tera-Smile PROJECT」という名前で活動しており、その略称が“テラスマ”だ。数々の対バンライブに加えて7月にはアイドル夏フェスの「SPARK 2024 in KAWASAKI」にも出演。熱心なファンの後押しにより出場権を賭けたバトルを勝ち抜いたのは、今回の@JAM EXPOも同様だった。

いかにもアイドルらしいフォーメーションが印象的だ。

 そんなテラスマは他のグループにはない特徴を持つ。それは、メンバー全員が女性芸人でもあるということ。所属事務所はお笑いファンにはおなじみのK-PROで、そもそもは「“女の子だけ”の新たなエンタメライブ」との触れ込みでメンバーをオーディションで募集したエンタメガールズユニットなのである。

 定期公演では歌に加えてコントや漫才のコーナーもあり、その姿はまさにエンタメユニット。そうなるとアイドルとしての実力はいかに…となりそうなところだが、果たして彼女たち7人はどんなステージを見せてくれたのか。

 今回の出番は@JAM EXPO名物のピーチステージ。横浜アリーナの通路内に設けられた小規模なステージながら、時には人気グループも出演して観客が文字通りに鈴なりとなる舞台だ。通路を行き交う観客が歌やパフォーマンスに魅入られて観覧エリアに足を運ぶことも多く、ここから数多くのグループが「見つかった」ことでもおなじみである。

MCでは@JAM EXPO出演の喜びを爆発させた。

 そのピーチステージに笑顔で登場したテラスマは、「はいどーも!テラスマです!“お邪魔します!”」と挨拶。これは普段、芸人として活動する彼女たちがアイドルイベントにお邪魔させていただいているとの意味が込められている。そんな腰の低さもまた芸人らしいと言えよう。

 1曲目に披露したのは7月の定期公演で初披露されたばかりの『ぎゃらくれ!』。サビでは指でお金マークを作って「ギャラくれ!」と歌うコミックソングの要素を持ちつつ、キャッチ―なメロディと振付で観る者を楽しませる、まさにエンタメ要素にあふれた楽曲だ。

 2曲目の『Ban Bang Burn』も7月リリースの新曲。こちらはコミック要素のない真っ当なアイドル楽曲で、Tera-Smile時代のグループカラーだった水色を基調としたステージ衣装と相まって、通路を行く観客たちはテラスマが芸人グループだとは思いもしなかったことだろう。

このビジュとパフォーマンスはもはや完全にアイドルだ。左から星名あやみ、向日葵ひまり、笹恵あい。

 ラストにはメンバー自らキラーチューンと紹介した『DRIVE IN THE RAIN』をドロップ。ドライブデートをテーマにしたキュンとするようなラブソングを精一杯のダンスと笑顔でパフォーマンスする7人は、どこから見ても立派なアイドルだった。

 終演後には、これまでで最もたくさんのお客さんが来てくれたと感動していたメンバーたち。芸人グループでもアイドルとして受け入れる、アイドル界の懐の深さも示されたひと時だったのではないだろうか。

全3曲、15分のステージを駆け抜けた。

 そんなステージ出演を受けてasageiMUSEでは、テラスマの各メンバーに初出場を果たした@JAM EXPOの感想を訊いた。初めての大舞台に上がった緊張と喜びに耳を傾けたい。

【テラスマメンバー @JAM EXPO初出場のコメント】

◆和泉きみえ
初の@JAM EXPO、そして横浜アリーナ、どちらもその偉大さや熱気に圧倒されてしまいそうでしたが、ステージではメンバー全員が全力で楽しむことができました! 沢山の方の応援のおかげで掴んだ大きなチャンスだったので、パフォーマンスを通して感謝の気持ちを表現できたんじゃないかと思います! また来年も@JAM EXPOに出演できるように、またさらに大きなステージに立ってよりたくさんの方に「はいどーも!テラスマです!」を知っていただけるように、皆さんの笑顔を糧に精進していきます!

◆笹恵あい
今回の@JAM EXPO出演は、ファンの方々のたくさんの応援により手に入れることができました。会場にも、応援してくれているファンの方が集まってくださりとても嬉しかったです。大好きなイベントなので、来年も立てるように引き続きがんばりたいです! ありがとうございました。

◆早河もも
出演したピーチステージもたくさんの方に見ていただけましたし、最後のDJダイノジさんの打ち上げ(※)では横浜アリーナのメインステージに立つこともできました! 全ての光景が素晴らしくテラスマ史上最高のステージでした! 絶対にまたこのステージに立ちたい!と思える一日でした!
※「-初日打ち上げ!- @JAM MEETS ~EXPOスペシャル~」に出演。

◆星名あやみ
今回、@JAM EXPOに出演させて頂き、本当に本当に幸せでした。私は新メンバーとしてデビューしたのですが、それから1年も経たないうちに大型フェスである@JAM EXPOに出演できたことは本当に夢のようで、ステージから見るお客さんの楽しそうな笑顔は私が今まで見てきたどの景色よりも最高の景色でした。いつもいろんなライブに応援に来てくれるファンの方や支えてくださるスタッフの方々の顔が見えた時は思わず泣きそうになってしまうくらい感謝の気持ちで溢れて、まだまだ上を目指していく覚悟を改めて決めることができた1日でした。

◆紬ユユ
「まさか、あの@JAMに!横浜アリーナに!人生で立てるなんて!!」とメンバーみんな言っていて、去年の映像とかをみて当日がくるのを楽しみにして迎えた当日! 会場はディズニーランドのような場所で、休んでる時間が勿体ないぐらいイベントが豊富で、どこで写真を撮っても映えていて、たくさん食べ物があって、チョコレートフォンデュがあって、縁日があって、廊下ではTVの中で見たことある人たちが歩いていて、どこの会場に行っても盛り上がっていて輝いていました! 私たちはピーチステージに立たせていただいたのですが、正直あんなにたくさんの方々に見てもらえたのは、はじめてで!! すっごく緊張している自分と、すっごく楽しい自分がいました! 通りすがりに私達の曲を聴いて立ち止まる人がいて下さって、人が増えていくたびに、奥のほうにもちゃんと届くように、今日で私たちを忘れないようにと願いながら立っていました!

◆高野りさ
横浜アリーナという、誰に言っても自慢できるこの会場で歌って踊った自分に誇りを持ってしまうほどです!笑 3年前に応募したあの日には考えてもない、横浜アリーナに立つお笑いアイドルになるなんて。そして今はお笑いはもちろん、いつの間にかアイドルが大好きになり、自分も仲間入りしてることがとても嬉しかったです! ですが当日、好きなアイドルさんがキウイステージで踊っている姿を見たとき、まだまだだな、ここからなんだな、やっとスタート切れたんだな。と改めて思いました。ファンの数やパフォーマンスのクオリティ、刺激を受けるものが沢山ありました。@JAM EXPOにまた出演して、大きなステージで沢山の照明を浴びたい!沢山の人に自分を見てもらいたい! 少しずつでも大きいステージに立ってみせます!

◆向日葵ひまり
@JAM EXPO、横浜アリーナともに行くのが初めてだったので、朝から出番直前まですごく緊張していました。しかしピーチステージに立ち、お客様を見た瞬間に緊張は楽しさへと変わりました。テラスマを応援してくださっているファンの方とも、はじめましての方とも、一緒にたくさん盛り上がって、たくさん笑って、たくさん楽しむことができたと思います。初日打ち上げにも参加させていただき、メインのストロベリーステージにも立つことができました。DJダイノジさんやお客様、他のアイドルさんと一体となって楽しんだ1時間。ここにいる全員、アイドルが好きという共通点を持っているのだと思うと、本当に本当に素敵な空間の一員になれているのだと実感しました。

左から紬ユユ、早河もも、向日葵ひまり、星名あやみ、高野りさ、笹恵あい、和泉きみえ。

 そんなテラスマは、K-PROが新たに旗揚げする女性芸人限定の新団体「プライマル」の主要メンバーとして10月からアイドルと二足のわらじで活動していく予定。

 旗揚げ公演は10月19日にK-PROの本拠地である東京・西新宿ナルゲキで開催される。同日にはテラスマ自身の定期公演も開催されるので、お笑いとアイドルの両方を楽しめるチャンスだ。

「はいどーも!テラスマです!」公式X @TeraSmile1

(取材:渡辺梨子、舟守はるな、柳澤杏奈、酒井智望/撮影:Issey Nakanishi)