広瀬すずがヒロインの探偵見習いを演じるドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)の視聴率がイマイチだという。
初回こそ11.4%の2ケタ発進を見せたものの、第2話は9.5%、第3話は8.9%と回を追うごとに数字を下げることに。5月2日放送の第4話では女子高に潜入捜査する広瀬の制服姿が大きく話題になったが、視聴率は8.3%とさらに数字を下げる結果となっていた。
「コメディ要素の強い『ネメシス』では広瀬に加えて主人公の櫻井翔、第3話から登場した追加キャストの橋本環奈と豪華出演陣が強みですが、一方でキャラが渋滞しているとの指摘も。また一話完結型のストーリーは事件が解決する爽快感を味わいやすいものの、次週をどうしても見たいという動機付けに欠けることから、固定視聴者の獲得が難しいとの分析もあるようです」(テレビ誌ライター)
それに加えて、視聴率が向上しないことには広瀬や制作陣のせいではない“外部要因”が大きく影響しているというのだ。
「日曜の夜は、21時のTBS日曜劇場から22時半の日本テレビ・日曜ドラマという流れがすっかり定番となっています。そして両者の視聴率は一部の例外を除いて『TBS>日本テレビ』という格差が定着。前期の3月期でも『天国と地獄』(TBS系)が全話平均視聴率15.5%のヒットとなり、『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)の7.8%にほぼ倍の差をつける結果となりました」(前出・テレビ誌ライター)
しかも今期の日曜劇場vs日曜ドラマは、広瀬にとってありがたくない並びになっているというのである。
「日曜劇場の『ドラゴン桜』では平手友梨奈がヒロイン的なポジションで出演。彼女が重要な役柄を演じていることに加え、物語自体が手に汗を握って見るような重厚さをはらんでおり、視聴者は『ドラゴン桜』を見終わった時点ですっかり疲弊してしまいます。そのため『ネメシス』のほうは《今日は見なくてもいいかな》となってしまいがち。このように平手に視聴者を奪われる形となっているのは、広瀬にとっては不運な状況かもしれません」(前出・テレビ誌ライター)
平手と広瀬の二人とも好きだという視聴者は、日曜の夜にしっかり体力を残しておくのが吉かもしれない。