ほんわかしたおとぼけトークに、リスナーたちも大いに癒されていたようだ。
東京・下北沢をベースとするアイドル専門局の『下北FM』（88.8MHz）では2月27日、19時からの人気番組「DJ Tomoaki’s Radio Show!」にフジコーズの髙村栞里がアシスタントMCとして生出演。今回はゲストなしとあって、髙村のトークを存分に楽しめる回となっていた。
同日の22時から生放送された「ちてすぷ’s Radio Show!」には、同じくフジコーズから上杉真央と卒業生の佐藤佳奈子によるユニット“地底スプーン”が出演。フジコーズのファンにはたまらない編成だったのではないだろうか。
ふだんから数多くのアイドルが出演する下北FMには、フジコーズのメンバーも続々と登場。“ゆなち”こと坂本結菜がアシスタントMCを務める機会が多いほか、ここ数カ月では多田七帆や三好菜乃、藤本理子らが出演したほか、3月6日には山下未愛の出演も予定されている。
番組はSHOWROOMおよびXライブで生配信されており、日本中からテレビ番組の感覚で楽しむことが可能。今回は下北沢のスタジオを直撃し、フジコーズたちの奮闘ぶりを現地取材した。
◆髙村栞里「私のお母さんを紹介するんですか？」にファンも爆笑！
ふだんは控えめであまり前に出ないタイプの髙村だが、バラエティ番組『オールナイトフジコ』（フジテレビ系）で見せる天然ぶりと、時折垣間見せる爆発力はファンの間でも定評のあるところ。今回はアシスタントMCとして、下北FM代表でメインMCの大蔵ともあき氏とどんなケミストリーを見せてくれるのかに注目が集まった。
番組の冒頭は大蔵氏によるファッションチェック。髙村は衣装のブランドやどこで買ったのかを問われてもまったく答えられず、先行きが危ぶまれる始末だ。ちなみにシャンプーのこだわりはなく、自宅にあるものを適当に使っているという。
それでも大蔵氏との噛み合わない会話を通してだんだんと、髙村らしさを発揮することに。下北沢の某中華料理店に芸能人のサインがたくさん飾ってあるとの話題になり、髙村が「お店とかで声をかけていただくことが全然ないんです」と明かすと、大蔵氏は「そこ良かったら紹介するからね、ママを」と水を向ける。
すると髙村は「ママを!? 私のお母さんを紹介するんですか？」と斜め上の返し。これにはスタジオに詰め掛けた観覧者も爆笑だ。
番組内では髙村に関するクイズも出題。第一問は「小さかったころになりたかったのはバレエ団所属、アイドルともう一つは？」という問題。リスナーからはアナウンサー、パティシエ、飼育員さんといった回答が寄せられたなか、正解は「お笑い芸人」とのこと。ちなみに好きな芸人はNON STYLEだという。
お酒の話題になったときは、普段飲むものとして「コーラ飲んでます」と回答。好きなお酒の種類を問われると「レモンサワーは苦手です」と、これまた斜め上の回答だ。お酒を飲むときはビールが多いそうだが、大蔵氏から「中ジョッキ？」と問われると「え、何ですか？」と困惑の様子。どうやら中ジョッキや大ジョッキという単語そのものを知らないという意外な一面も垣間見られた。
終盤ではすっかりしゃべり慣れたのか、スポンサー読みも実にスムーズ。今回の出来栄えについて大蔵氏が自分を100点満点と評価すると「100もありますか？」と言い放ち、68点という辛めの採点には大蔵氏も目を白黒させていた。
最後に番組出演の感想を問われると「嬉しかった。フジコーズの間にまた来れて」としみじみ。大学4年生のため、3月30日に開催される「フジコーズ卒業式2025」にて同グループを卒業する髙村。その1カ月前にフジコーズとしてラジオ出演できたのは、忘れられない経験となったことだろう。
フジコーズ髙村栞里は、メインMCの大蔵ともあき氏を支えるアシスタントMCとして出演
【放送終了後の髙村栞里にインタビュー】
今日はすごい緊張しちゃって、大蔵さんもリハーサルの時と違ってギアが全開だったのでドキドキしました。でもフジコーズでいる間にアシスタントMCをもう1回やらせていただけて、すごく嬉しかったです。
（タレント）活動を始めてからしゃべることは好きになったので、周りの方が笑ってくださったり微笑んでいるのを見ると、自分の言葉で笑ってくれたんだなと嬉しい気持ちになります。今日は楽しみ6割・緊張4割くらいでした。
今日の出来ですか？ 私自身はほんと7点とか8点とか…。大蔵さんのことは68点って言いましたけど、本当は100点、いや120点です。すごくアシストしてくださいましたし、大尊敬しています。
（中ジョッキについて）ビールってお店によってコップが違うのは知ってるんですけど、共通（の規格）ってあるんですか？ スリムなグラスと持ち手があるジョッキ。お店によって違うのかなって思ってました。
今後もまた番組に呼んでいただけるなら、全力でぶつかっていきたいと思います。いつもファンの皆さんが応援してくださって、本当に嬉しい気持ちです。皆さんからもらってばかりで、どれほど自分がお返しできているか分かりませんが、これからも自分にできることを全力で頑張っていくので、よろしくお願いします！ ありがとうございました。
来場したファンを前に堂々とした振る舞いを見せた髙村
◆上杉真央＆佐藤佳奈子、二人から飛び出した迷ゼリフとは！
22時から生放送の「ちてすぷ’s Radio Show!」に登場した上杉真央と佐藤佳奈子。まずは二人のユニット名である「地底スプーン」について説明するも、由来は命名した本人たち自身も忘れてしまったという。
現在は年4回ほどのペースでファンミーティングを行っており、みんなで楽しむことをモットーにファンが反復横跳びをするといったアトラクションを楽しんでいるそうだ。
ここで、先に出演を終えた髙村栞里から二人に宛てたメッセージが読み上げられることに。
【髙村栞里⇒上杉真央】
絶対可愛い可愛い可愛い！ いつも小さな変化にも気づいてくれて、たくさん支えてくれて嬉しいです。いつもありがとう。今日の真央ちゃんもしっかり見る、楽しみ。頑張ってね！ 今度ゴハン行きたいです。
【髙村栞里⇒佐藤佳奈子】
今でも仲良くしてもらえてすごく嬉しいです。この前はごちそうさまでした。相談にも乗ってくれたりお姉ちゃんみたいです。これからもいっぱい会いたいです。今日頑張ってね。二人とも大好きです。
そんな微笑ましいメッセージながら、なぜか上杉は険しい表情に。彼女いわく「ちょっと待って、『ごちそうさま』って何？」とのことで、佐藤が「年下なんで、奢りました」と答えるも、上杉は「ごちそうしてもらったことないんだけど!?」と不満顔だ。
この3人は佐藤が一番年上で、髙村は2歳下、そして上杉は4歳差で最も年下。それゆえ最年少の自分に奢ってくれないことを不満に思うのも無理はないところだろう。
この件について佐藤は「年下感を出してくれるかって話だから」とマジレス。上杉とは同居していたこともあるほど親密な関係のため、どうやら年下というよりはバディくらいの感覚のようだ。
放送直前の上杉真央と佐藤佳奈子
番組ではその後、ファンからのリクエストや質問を受け付けることに。「もうすぐ卒業する先輩に向けて胸キュンなセリフ」というお題に上杉は、女子高出身なので全然わからないと言い訳しつつ、キュートな表情で「先輩、留年してください♪」と爆弾発言だ。
一方で佐藤は「あなたの第二ボタンと唇を欲しいな♡」と、24歳らしい大人なセリフをプレゼン。いずれもファンを魅了していた。
次のファンからは、仕事で忙しいので労いの言葉をいただきたいとのリクエストが。すると上杉からは「“労い”って何？」と驚きの反応が。そんな天然な姿もまた彼女の可愛らしさだろう。なお、最近は金髪になっているが、その理由は「紅白（歌合戦）の藤井風さんの金髪がカッケー！って思って真似した」とのことだ。
続いては可愛らしい応援メッセージとのリクエスト。ここで上杉から「きゅるるるん♪ お仕事頑張って♡」という予想だにしないフレーズが飛び出すことに！
佐藤からはすかさず「きゅるるるんって何？（笑）」とのツッコミ。これには当の上杉も「初めて発した」と照れ笑いしつつ、「自発的に可愛い言葉が思いつかな過ぎて。汗がすごい。恥ずかしいですね」と照れまくっていたのが印象的だった。
こんな感じで始終、二人の掛け合いがファンを喜ばせていた地底スプーン。上杉と佐藤は今後もこの調子で、笑いと癒しを届け続けてくれるに違いないだろう。
楽屋でリラックスした表情を見せる二人
フジコーズ公式X（@official_fjks）より
【放送終了後の上杉＆佐藤にインタビュー】
――緊張の様子はどんな感じでした？
佐藤 お互いが緊張しているのが伝わりすぎて、最初っからお互い震えてました、本当に。
上杉 佐藤が胸きゅんセリフを言うところで手を触ったら手汗がダラダラで、こんなの見たことないぐらい、すごい緊張してたんだと思います。
佐藤 生放送って本当に恥ずかしいし、難しいですよね。
上杉 目の前にお客さんいるしね。
――どっちがしゃべるべきかといった場面では目配せでコミュニケーションしていました。
佐藤 二人でのイベントも長くやっているので、こっちが困っていたら助けようみたいな気持ちが無意識のうちにお互いある気がします。いつも私は助かってますね。
上杉 私も助かってます。お互いしゃべったらカバーしあうみたいな感じです。
佐藤 助け合うような友情が芽生えてますね。
――上杉さんからは「きゅるるるん♪」という名ゼリフが飛び出しました。
上杉 可愛いセリフは特典会でファンの皆さんからも求められるんですけど、避けてきました。面白おかしくすることでごまかしてきたんです。でも今回は生放送で逃げられない雰囲気だったので、ちゃんと言いました。
――佐藤さんは上杉さんに奢ったことがないんですか？
佐藤 逆に奢ってもらったりしてます（苦笑）。このままだと本当によくないんで、今度、高級寿司に行きます。絶対！
上杉 奢ってもらいます！ 今日、電波に乗せて約束したから、これを守らなきゃ。
――次の放送に向けた意気込みをどうぞ。
上杉 今回は入りの部分がちょっと固かったので、もうちょっとテンポよく、ゴーゴー！って感じでいつもの二人を見せられたらと思います。
佐藤 ほんとにそうです。一言一句その通りです。落ち着いて二人らしさを出したいです。
◆取材協力：下北FM（shimokitafm.com）
公式X @shimokitafm
（取材：カゲ／撮影：Issey Nakanishi）
