混迷を深める「ネメシス」に指摘される、海外の推理小説と同じ分かりづらさ

 5月16日に第6話が放送される、広瀬すずと櫻井翔のダブル主演ドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)が混迷を深めている。

 初回こそ視聴率11.4%の二桁発進を見せたものの、回を追うごとに数字は続落。前週の第5話では7.8%まで落ち込み、もはや危険水準とさえ言われるほどだ。

 そんななか第6話では新たな出演者として真木よう子(神田凪沙役)が登場し、キャスト陣はますます豪華さを極めることに。だがその豪華出演者こそが、本作を分かりづらくしている大きな要因だというのである。

「推理ドラマとしては一話完結型の『ネメシス』ですが、その一方で全話を貫く縦筋として、自動車事故のシーンに象徴される《20年前の事件》と、謎の研究を行っていた《菅容子》なる科学者の存在が毎回のように示唆されています。その二つの縦筋が一向に全貌を現さないことから、視聴者は興味を示すどころか《情報ばかりが多くて全体像が分からない》との戸惑いを余儀なくされているのです。しかもシリーズ序盤に登場した医者役の大島優子や、第3話で活躍したリケ女役の橋本環奈は、その後のストーリーにほとんど絡んでこない有様。これでは誰が重要人物で、誰が単なるゲスト出演なのか、視聴者は混乱するばかりでしょう」(テレビ誌ライター)

第6話で再び登場する医者役の大島優子。彼女が必要不可欠な人物かどうかも分からないのが現状だ。ドラマ「ネメシス」公式インスタグラム(@nemesis_ntv_)より。

 公式サイトに掲載されている第6話のストーリーによると、真木よう子はジャーナリストの神田凪沙役だけでなく、20年前の事故に関わっていた神田水帆という人物との一人二役で出演。しかもその事故を起こしたのは美神アンナ(広瀬すず)の父親である美神始(仲村トオル)だというのだから、もはや訳が分からないと視聴者がついていけなくなるのも無理はなさそうだ。

「ストーリーを読むだけでは各出演者の関連性が理解できず、相関図と見比べる必要すらある始末。この状況は、カタカナ名のキャラが多数登場することで誰が誰だか分からなくなる海外推理小説の難解さによく似ています。現時点ですでに、いま以上に登場人物が増えることが分かっている『ネメシス』には、もうついていけないとギブアップする人が続出する気配がぷんぷん漂っていますね」(前出・テレビ誌ライター)

 第6話のストーリー紹介には「勘のいい視聴者なら5話でとっくにお気付きだと思うが」との一文が。しかし視聴者の勘に頼るような物語設定には、いささかの無理があるのではないだろうか。