自衛隊芸人の「やす子」、いまでも国家公務員のままだった!?

 自衛隊出身という異色の女芸人「やす子」が最近、出番を増やしている。6月1日放送の「踊る!さんま御殿‼」(日本テレビ系)では山口県出身の芸人として出演し、明石家さんまの振りに「はいぃぃ〜!」と独特の調子で元気良く応え、お茶の間に強く印象を残した。

 その「踊る!さんま御殿‼」では自衛隊で学んだほふく前進を披露。床に這いつくばりながら、おでこを付けて必死に前進する姿はさんまや次長課長、かまいたちやぺこぱ松陰寺太勇ら先輩芸人の大笑いを誘っていた。そんなやす子は視聴者にも<「はいぃい〜!」という返事に癒された><独特なテンポがかわいい><ガチっぽさを感じる自衛隊ネタが面白い>と人気は上々のようだ。

「身長154センチと小柄ながら、常に陸上自衛隊の迷彩戦闘服に身を包み、頭はぴっちりと七三に分けた髪型という独特な外見で浸透してきたやす子。2年間勤務した陸上自衛隊の施設科ではドーザ手(重機の操縦士)だったというのだから驚きです。しかも“元自衛官”を売りにしているものの、実はいまでも現役の“即応予備自衛官”として任官中。有事や災害時には特別職国家公務員として出頭する可能性もあるのだとか」(週刊誌芸能ライター)

 芸人デビューは21歳だった2019年で、まだまだヒヨッコ的な存在なやす子。そんな彼女が注目されたきっかけは、元日に放送された「ぐるナイおもしろ荘2021」(日本テレビ系) への出演だ。まずはフリップで影絵を見せ、そのオチに自衛隊ネタを使うという芸風の意外性で会場は大ウケ。観客投票で見事3位を勝ち取った。それをきっかけに約4カ月半で、テレビをメインに50本もの仕事が舞い込んだという。

3年前の現役自衛官当時。ガチなドーザ士だったことが分かる。やす子公式ツイッター(@yasuko_sma)より。

「自衛官ネタの独特さに加えて、ズバ抜けて明るい笑顔もブレイクを呼び込んだ理由のひとつでしょう。無骨になりがちな自衛官ギャグに、のんびりとした話し方や屈託のない笑顔とのギャップで面白みを加えています。さらには『やす子』という垢抜けない芸名もインパクトがあり、視聴者の記憶にしっかりと残るというわけです。しかも自衛隊出身者らしく、現場での挨拶やマナーも良好。その天然なキャラクターもあいまって、スタッフ受けはかなり良いと聞きます」(前出・週刊誌芸能ライター)。

 ちなみにやす子の本名は「安井かのん」で、芸名とは違ってグッとおしゃれな感じだが、一部のマニアからは自衛隊で使われていた「M59 155mmカノン砲」から名付けたのでは?と推測されているという。そんなやす子が気になったら、彼女のnoteに掲載されている「自衛隊あるある漫画」もぜひチェックしてみてはいかがだろうか。