平手友梨奈、涙の演技で見せた「いまは役者」のプライド!

 ドラマ「ドラゴン桜」(TBS系)で平手友梨奈が演じる高校バドミントン選手の岩崎楓が打ち勝ったのは、親からの呪縛だけではなかった! 6月13日放送の第8話で見せた迫真の演技に、心を打たれる視聴者が続出だ。

 楓を中心とした第8話では、元バドミントン選手の両親に「東大を受けたい」と打ち明ける場面がハイライトに。それは実業団チームでの厳しい練習と勉強が重なったことで体力と精神を消耗し、倒れてしまった楓の元に両親が駆け寄るシーンで繰り広げられた。

 ここで「私、東大を受験する!」と訴えた楓に、父親は「オリンピックは諦めたのか?」と詰め寄り、「諦めるなんて言ってない!私の話を最後まで…」と言いかけた楓に強烈なビンタ。しかし、それまで両親に逆らえなかった楓は意を決して「私は本気で話してる」と訴えかけ、東大専科なんか許した覚えはないと怒る父親に対して「私は親との縁を切る覚悟で話してるの!」と決意の言葉をぶつけたのだった。

「この一連のシーンではなにより、楓を演じる平手の目の演技に惹きこまれました。時には目を伏せ、時には両親を力強く見据え、父親と母親の両方に目線を送りつつ、決意の強さを目力で示してみせたのです。まだ19歳の平手がこれほどに説得力のある演技を見せるとは、ファンならずとも驚きだったはず。多くの視聴者は驚きとともに、彼女の演技に思わずもらい涙を流していたようです」(芸能ライター)

 ネット上では<てちの演技に心が震えた><ビンタの後の目の変化に鳥肌>といった絶賛の声が続出。両親との会話に至る前にも、病室で水野先生(長澤まさみ)から「もうすぐご両親が迎えに来てくれる」と声を掛けられたシーンでは、文字通り“ギョッ”とする様子を目の演技で表現しており、目は口ほどに物を言うを体現してみせたのである。

 その平手を巡っては元欅坂46という肩書きばかりが先行し、役者としての実力を疑問視する声も少なくなかった。物語の序盤ではバドミントンの実技に挑む姿が高く評価される一方で、演技面では若干のぎこちなさも感じさせていたものだ。

 それが回が進むにつれて役が馴染んできたのか、険しい表情ばかりだった楓が時おり笑顔も見せるようになり、いつしかごく自然に楓を演じるように変化。そして主役ポジションとなった今回の第8話では、楓の揺れ動く感情をわずかな目の動きに加えて震える声や硬直した身体など、あらゆるパーツをフル動員して表現しきってみせたのである。

この笑顔にしてやられる視聴者が続出だ。ドラマ「ドラゴン桜」公式インスタグラム(@dragonzakuratbs)より。

「そこにいたのは元アイドルでも、アーティスト兼業でもなく、自らの演技で視聴者や共演者を納得させる一人の役者でした。『今の私は役者』と言わんばかりの演技には、平手の強烈なプライドが表れていたのではないでしょうか。そんな姿を見せつけられたら、劇中で楓が語っていた『東大もオリンピックも両方叶える』という言葉と同様に、平手が役者とアーティストの両面で活動する姿にも理解が寄せられるというものです」(前出・芸能ライター)

 平手が渾身の演技を見せた第8話は、前回から0.2ポイント増の視聴率14.6%をマーク。2週後の最終回に向け、さらなる爆上げが大きく期待できそうだ。