アイドル好きの女子大生による真剣勝負!「UNIDOL2021 関東予選」が開催

 汗と笑顔が彼女たちをさらにまぶしく彩っていた。6月21日に東京・新宿で開催された「UNIDOL2021 Summer 関東予選1日目」にて、8組の女子大生グループがステージ上で躍動。それぞれの想いを7分間の持ち時間に凝縮し、精一杯のパフォーマンスを展開してみせた。

 この「UNIDOL」(ユニドル)とは、女子大生による大学対抗のアイドルコピーダンスコンテスト。2012年に第1回が開催され、2019年の大会では全国から70チームが参加。新木場STUDIO COASTで開催された決勝戦には約3000人が来場する一大イベントへと成長している。

 しかし昨夏の大会はコロナ禍により中止となってしまい、今回は2年ぶりの開催。この日の関東予選1日目を皮切りに、北海道、東海、関西、九州の全国5地区で予選が開催される大掛かりなイベントとなっている。

 今回の関東予選1日目では「SPWN」を利用したオンライン配信も実施。採点は審査員審査と観客投票に加え、配信を観ている観客によるオンライン投票も行われ、8月31日に開催される決勝戦に駒を進める3組が決定した。

 見事1位に輝いた「Bombs!」(筑波大学)は、統一感あふれるパフォーマンスで審査員や観客を圧倒。終演後には「予選1位通過を目指して頑張ってきた。だから1位通過できたのは純粋にうれしい。決勝戦でも自分たちらしさをお見せできるように練習していきたい」と、決勝への決意を語っていた。

関東予選1日目で第1位に輝いた「Bombs!」(筑波大学)。

「Bombs!」は手の振りやジャンプのタイミングも完璧だった。

 2位に選ばれたのは「SPH mellmuse」(上智大学)。2009年結成の歴史あるグループで、下馬評通りのハイクオリティなパフォーマンスを披露したものの、これまで圧倒的な実力で勝ち進んできた関東予選で10年ぶりの首位陥落という結果に。決勝進出は果たしつつも、1位で名前を呼ばれなかった瞬間には表情に動揺と悔しさをにじませ、決勝でのリベンジを誓っていた。

2位の「SPH mellmuse」(上智大学)は笑顔のなかに悔しさが潜む。

「SPH mellmuse」は衣装もステージもメジャーアイドルと見まごうばかりだった。

 3位に入賞した「かめれおん」(T大学)は初めての決勝戦進出。1人で挑んだ今回のステージでは自分の好みを詰め込み、自分らしさを前面に押し出したパフォーマンスで観る者の心を動かしていたようだ。

第3位の「かめれおん」(T大学)はソロでの出場。

「かめれおん」はソロならではの個性あふれるパフォーマンスを披露した。

 そんな3組が決勝進出を果たした関東予選の裏側では、学生たちによる実行委員会が演者たちをサポート。大会の運営に加えて、動画配信も業者任せではなく自分たちで運用する姿には、今どきの大学生に対する印象を一変させる熱さがこもっていた。どうやらUNIDOLではステージの上にも下にも、学生たちの真剣さが満ち溢れているようだ。

【UNIDOL2021 Summer 今後の日程】
・九州予選:6月24日(木) @BEAT STATION
・関西予選:6月29日(火) @Takara Osaka
・東海予選:7月1日(木) @名古屋ReNY limited
・北海道予選:7月3日(土) @Sound lab mole
・関東予選2日目:7月8日(木) @新宿ReNY
・決勝戦/敗者復活戦:8月31日(火) @USEN STUDIO COAST

(撮影/Issey Nakanishi)