川栄李奈、27秒にわたるワンカットで示した繊細すぎる演技力!

 2017年に放送されたドラマ「感情8号線」(フジテレビ系)の第1話が7月1日深夜に地上波で再放送。動画配信サイトのTVerでも無料配信されている。

 1話完結型の第1話では2019年に結婚した女優の川栄李奈が主役の真希役で出演。いまや一児の母でありつつ、2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にヒロインで出演するとあって、独身時代の演技にあらためて惹きこまれた視聴者も多かったようだ。

「本作は東京23区の西部を南北に縦断する幹線道路の『環状八号線』を舞台に、その道路沿いにある街で繰り広げられる人間模様を描いたもの。第1話ではJR中央線の主要駅である荻窪が舞台となりました。ところが作中には荻窪の景色が少ししか登場しないばかりか、川栄が自転車を漕ぐシーンで映っているのは環八ではなく、そこから6キロ以上も離れた山手通りに架かる中井富士見橋という場所。これには荻窪が舞台だと期待していた中央線民から『これ山手通りじゃん!』とのブーイングが巻き起こっていましたね」(中央線在住ライター)

 舞台設定には不満の高まる「感情8号線」だが、その一方で川栄の演技に関しては絶賛の声が続出。なかでも、アルバイト先の餃子店でバイト仲間の麻夕(堀田茜)と言葉を交わしたシーンの表情が白眉だったという。

「感情8号線」の初回放送から4年が経つ今も変わらぬ若々しさを見せる。川栄李奈公式インスタグラム(@rina_kawaei.official)より。

 田園調布のお嬢様である麻夕は、舞台で観た貫ちゃんという男性に一目ぼれし、彼が働いている餃子屋で押しかけアルバイトをすることに。ここで貫ちゃんと真希が付き合っているのではと疑う麻夕に対して真希は、貫ちゃんには同棲間近の彼女がいることを教えたのだった。

「それを聞いた麻夕は『真希さんなら勝てるかもって思ったのに』と強気のセリフを言い放ちました。ここでカメラは川栄(真希)の顔をドアップで追い続け、何かを言いかけるかのように唇が動いたり、ほんの少しだけ頭を左右に振るなど、微妙かつ繊細な演技で感情の揺れ動きを表現する姿を映し出したのです。この間、実に27秒間にもわたるワンカットで川栄は、真希の揺れる心を演じ続けていました」(前出・中央線在住ライター)

 その27秒間を観るだけでもTVerにアクセスする価値があると思わせた川栄の演技力。来たる朝ドラでも彼女の繊細な演技を観られるのが楽しみだと実感した視聴者も多かったことだろう。