「推しの王子様」各ジャンルのヲタを納得させた掟破りの演出!

 乙女ゲームの開発企業を舞台にしたドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系)が7月15日にスタート。その劇中に登場した本気の詰まったアイテムに、各ジャンルのヲタが感心の声をあげているという。

 本作ではもともと深田恭子が主役を務める予定だったが、適応障害を理由にした芸能活動休止により急きょ降板。代役を比嘉愛未が務めることで無事に制作を進めていることが話題になっている。

 その一方でドラマの主題がスマホ向けの「乙女ゲーム」とのことで、いわゆるヲタ界隈からも注目されていたが、ふたを開けてみたら様々な方面のヲタが納得する演出が施されていたというのだ。

「女社長の泉美(比嘉)が率いるゲーム制作会社のペガサス・インクには、各ジャンルのヲタが集結。ゲームデザイナーの芽衣(徳永えり)は三上悠太なる2.5次元俳優を激推ししており、デスクにはうちわや生写真、アクスタなどのグッズが山積みでした。そんな架空の2.5次元俳優を演じているのは人気イケメン声優の仲村宗悟。16万人超のフォロワーを持つ仲村は第1話の放送後に『デスクいっぱいの三上様』とツイートし、3000件を超えるいいねが付くことに。ファンからは《リアタイしてました!》《あのグッズたち欲しいです》とのリプが続出していました。仲村のファンにとっては彼の出演がもはや《推しの王子様》だったというわけです」(サブカル系ライター)

アーティストとしても活動している声優の仲村宗悟。

 その場面では他の社員も自分のヲタ趣味を披露。プランナーの透(瀬戸利樹)は城好きの歴ヲタで、彼が激賞していた「国宝 松本城」という大型写真集は1993年に出版された本物だ。一般にドラマの作中では雑誌や書籍といったアイテムもオリジナルで制作するものだが、本作ではガチなヲタ趣味がテーマとあって、本物の城好きを納得させるためにも実在の写真集を小道具に使ったのだろう。

「そしてアイドルヲタを驚かせたのは、デザイナーのマリ(佐野ひなこ)が『朝いちフラゲしてきちゃった♪』と取り出したアイドルの写真集。そこに写っていたのは女子人気も高いアイドルグループ『26時のマスカレイド』の吉井美優だったのです。写真集のタイトルも吉井が2月にリリースした『Brilliant Mind』のママで、実在のアイドルがドラマの作中に登場したことに彼女のファンならずともドルヲタは驚いていました。なお作中でマリが手にしていたのは電子版の写真集を製本化したもの。ファンからはドラマと同様に紙版での発売を熱望する声もあがっているようです」(前出・サブカル系ライター)

 このようにヲタから高い支持を受けている「推しの王子様」。この調子でぜひ、作中に登場する乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」もリリースしてほしいと願うゲーム好きも続出していることだろう。