卒業発表の乃木坂46・高山一実、優しさのあまり電気ナマズを自ら触りに行っていた!

 グループにとって欠かせない存在であっただけに、卒業を惜しまれるのは必然だろう。

 乃木坂46の高山一実が7月22日、YouTube公式チャンネル「乃木坂配信中」にて生配信された特番「乃木坂46分TV」において、9月22日に発売される28thシングルでの活動をもってグループから卒業することをサプライズ発表した。

 今回は配信前夜から「重要なお知らせ」があることを予告。終盤に登場した高山は「緊張しているのでうまくしゃべれるか分かりませんが…」と前置きした上で、「28枚目シングルをもって乃木坂46を卒業します」との重大発表を口に。

 続けて、「10年前にオーディション受けて、本当にたくさんの幸せをいただいて、人生が変わって。生まれ変わってもこの人生でいたいな、ってくらい幸せでした」と、乃木坂46の日々がいかに充実していたのかを回顧。「まだ2カ月くらいあります。みなさんと一緒に過ごせる時間を大事にしたいと思います。今まで本当にありがとうございました」と語り、乃木坂46としてのラストステージとなる9月8~9日の東京ドームコンサートまで全力で活動していくことを宣言した。

 高山の卒業発表には秋元真夏や樋口日奈といった同期メンバーはもちろん、後輩たちにも涙を流すメンバーが続出。ファンからも<ムードメーカーのかずみんの卒業はデカいわ>との声があがり、彼女の人柄を巡って<自分を犠牲にしてでも他のメンバーのことを気遣える優しい子なんだよな><かずみんがいなかったら今の乃木坂はないよ。助けられたメンバーも多いだろうな>などと、その卒業を惜しむ声が続出した。

「現役メンバーでは唯一、デビューシングルから全シングルで選抜入りを果たしている高山。ほかにも作家としての顔を持っていたり、クイズ番組『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)のMCなど多方面で活躍することにより、新規ファンの開拓にも大いに貢献してきました。そんな高山はグループのムードメーカーであり、冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)でも盛り上げに欠かせない存在。誰に対しても優しくて性格もよく、メンバーたちからも深く愛されています」(アイドル誌ライター)

ポジティブと平和(ピース)を混ぜた「ポジピース」という持ちネタにも彼女の人柄が表れている。高山一実公式インスタグラム(@takayama.kazumi.official)より。

 そんな高山の人柄を象徴する出来事として、結成初期の2012年8月に放送されたバラエティ番組「バナナマンのブログ刑事」(東海テレビ)で見せた“電気ナマズ”のエピソードは欠かせないという。

「同番組では《白石麻衣は本当にバナナマン日村のことが好きなのか?》を試すため、二人が添い寝することに。ここでギブアップした白石は、水槽に入った電気ナマズを触るという罰ゲームを受けることになりました。しかし『待って怖い、これ』と固まってしまい、バナナマン設楽が『どうしても無理だったら誰かに代わってもらう?』と助け船を出すと、すでに一度電気ナマズに触っていた高山が『もう1回触ろうか?』と自ら身代わりを買って出たのです。水槽に手を入れた高山は、電気ショックに『ギャーッ』と叫んで転倒。『1回目より痛かったです!』と絶叫していました」(前出・アイドル誌ライター)

 この場面、転倒した高山のスカートがめくれてしまい、ファンの間で語り草になったことでも知られている。その後、乃木坂46がすっかり人気グループになった2016年の「乃木坂工事中」(テレビ東京系)でも高山は、罰ゲームを受けられるメンタルではなかった元メンバーの中元日芽香を救うため、代わりに罰ゲームを受けていたのである。

「泣いているメンバーを見ると我先にと手を差し伸べ、気遣いする場面を何度となく見せてきた高山。2020年6月28日放送の同番組で実施された『一番優しいメンバーランキング』でも、メンバー同士の投票で堂々の1位に輝いています。2016年に卒業した元メンバーの深川麻衣はその優しさから『聖母』という愛称で親しまれており、深川の卒業時には高山を『二代目聖母』に推す声も続出したほどです。そんな人格者である高山の卒業が惜しまれるのも当然でしょう」(前出・アイドル誌ライター)

 自己犠牲をいとわない高山だけに、今回の卒業発表がグループの今後も十分に考慮したうえでの決断だったことは想像に難くない。ファンとしては辛い気持ちを抱きつつ、彼女の背中をそっと押してあげたいところだろう。

(石田安竹)