競泳金の大橋悠依、歯列矯正の金メダルスマイルで子供たちに好影響!

 東京五輪の競泳女子で400メートル個人メドレーと200メートル個人メドレーの二冠に輝いた大橋悠依選手。7月28日の夜に各局の報道番組に生出演するなか、そこで注目を浴びたのが彼女の口元だったという。

「美人スイマーとしても人気の大橋選手は各番組で文字通りの金メダルスマイルを披露していました。そんな彼女の口元には歯列矯正のワイヤーが目立っており、矯正中でも金メダルが獲れるという事実に多くの人が驚いています。視聴者からも《歯列矯正中なのがすごい親近感沸く》《矯正器具をつけた歯がたまらない》などと好意的な声が続出しており、いま日本で最も注目されている歯の一つであることは確実でしょう」(医療系ライター)

 ネット上では五輪という大事な時期に歯列矯正を行うことに対する疑問の声もあるようだ。一方で歯を矯正することで食いしばりやすくなったり、食事が摂りやすくなるといったメリットを指摘する向きもある。

「歯列矯正で肉体的負担が大きいのは、矯正器具を装着した初期の段階。最初のうちは痛みで食事も満足に摂れませんし、口元の違和感が普段の生活にも影響してきます。ただみなさんが思っている以上に慣れるのは早いもので、食べ物に関しても極端に固い物やガムなど粘着性のあるものに気を付けていれば、大きな制限はありません。そして歯並びが良くなっていくと唇や口の中を噛んでしまうアクシデントが激減し、生活の質は大きく向上。大橋選手くらい矯正が進んでいれば歯の咬み合わせもよくなっており、運動中の食いしばりにもより対応できるようになっているはずです」(前出・医療系ライター)

2019年4月の日本選手権ではまだ矯正前だった大橋選手。4月後半からのオーストラリア合宿では矯正器具を着けており、この時期に開始していたようだ。大橋悠依公式ツイッター(@Yui__Ohashi)より。

 そんな大橋選手が金メダルに輝いたことで、歯列矯正に対する偏見や躊躇が大きく変わっていくことも期待されているようだ。

「歯列矯正を取り巻く環境は昭和のころからは大きく変化しており、今では小学生が歯に矯正器具を着けていても、それを茶化すようなケースは激減しています。とは言え見た目が悪くなるとして歯列矯正を嫌がる子供はまだまだ多いですし、スポーツの現場では競技の質に悪影響を及ぼすとの誤解も少なくありません。それが大橋選手のおかげで《矯正中でも金メダルを獲れる!》との認識が広まり、しかも金メダルスマイルの可愛らしさも広く認知されたことで、歯列矯正への抵抗感は大きく減ったはず。なかでも子供たちに好影響を与えていることについては、歯科業界が彼女にもう一つの金メダルを授与してもいいくらいの貢献を果たしています」(前出・医療系ライター)

 スポーツ選手に求められるロールモデルとしての役割を、大橋選手は身をもって示してくれているようだ。

※トップ画像は大橋悠依公式インスタグラム(@yui__ohashi)より。