スケボー銀の開心那、ギネスブックに載る世界記録保持者だった!

 日本人最年少メダリストの誕生だ。東京五輪で8月4日に開催されたスケートボード女子パーク決勝で四十住さくらが金メダル、開心那が銀メダルを獲得。中一で12歳11カ月の開は、今大会のストリート女子で金メダルに輝いた西矢椛の13歳10カ月を抜き、最年少メダリストの記録を更新した。

 5歳でスケートボードを始めた開は小学生の時から世界を転戦。2019年8月2日に米ミネアポリスで開催された「X Games」ではスケートボード女子パークで銀メダルに輝くなど、スケボーの世界ではすでに相当な有名人だったという。

「そのX Gamesでは決勝後にインタビューを受け、通訳を挟みつつ、喜びの声を伝えていました。日本にメダルを持ち帰ったらどうするのかという質問には『スポンサーの人とかに見せて、家に飾っておいて』と答えており、小学生の口から“スポンサー”という単語が出てくるのが微笑ましかったですね」(スポーツライター)

X gamesでインタビューに応じていた開心那。YouTube「Jon Interviews」公式チャンネルより。

 その開、五輪での日本人最年少メダリストという記録に留まらず、実はあのギネスブックにも名前が載っている世界記録保持者だというのだから驚きだ。

「彼女は前述の銀メダルを獲得した10歳341日という年齢が『最年少のX gamesメダリスト』部門においてギネス世界記録に認定されているのです。スケートボードでは小学生にあたる年代の選手も珍しくなく、X gamesの最年少金メダリストはブラジルのグイ・クリー選手が記録した12歳。とは言え11歳未満でのメダル獲得は相当な快挙で、まだしばらくは開の名前がギネスブックに載り続けることが期待できそうです」(前出・スポーツライター)

 五輪以外では日本国内のメディアで取り上げられる機会がまだ少ないスケートボード。それが今後は開や四十住、西矢らが活躍してくれたおかげで、より多くの注目を集めることになりそうだ。

※トップ画像は開心那公式インスタグラム(@cocona.hiraki)より。