AKB48の冠番組で、人気が低迷している原因が露わになった!?

 果たしてAKB48の“大逆襲”は成功するのか? 8月17日深夜放送の冠番組「乃木坂に、越されました〜AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!〜」(テレビ東京系)にて、AKB48の人気が低迷している原因が露わになったという。

 この日は前回に引き続き、新企画「AKB48しかいない島しばらく帰ってこれま選手権〜予選会〜」の模様を放送。番組冒頭には一般人らしき男性が現れ、「このおじさんは誰?」とのクイズが出題された。これに一人しか正解できなかったことが問題だというのである。

 メガネ姿の男性に7人の候補者メンバーからは「誰!?」の声が続出。台湾出身の馬嘉伶が駆け寄るも、それは近くで顔を見たいだけだった。すると次に走ってきた湯本亜美が「今回の番組の進行の…」と言って5秒ほど頭を抱えたのちに、「シラタさん?」と正解を絞り出していた。

 その回答にコーナーMCの大家志津香は「これ好きになっちゃうよ、亜美ちゃんのこと」と茶化していたが、そもそも湯本以外のメンバーがまったく正解を思いついていなかったことが、AKB48の現状を示していたようだ。

「正解の湯本は『朝のミーティングか何かで、ご挨拶されてましたよね?』と説明。実はロケ当日の朝、番組プロデューサーがクイズになった人物を呼び寄せ、制作進行を務めるシラタさんだと紹介していたのです。その際には7人全員が『よろしくお願いします』と頭を下げていたものの、実際に覚えていたのが湯本ただ一人だったのは実に残念な光景でした」(アイドル誌ライター)

無人島企画メンバーの下口ひななも8月15日に新型コロナ感染が発表された。「乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~」公式ツイッター(@akb48_tvtokyo)より。

 番組では「AKB48が売れるために必要な物」として、「紹介された人の名はなるべく覚える」とのテロップが。一度しか聞かなかった名前を憶えていないのはともかく、わざわざ番組Pが紹介したスタッフに対して「誰!?」という失礼な声が続出したことには呆れた視聴者も多かったことだろう。

「ただこの態度をもって、芸能人としての自覚が欠如していると指摘するのも難しいところ。というのも90人を超えるメンバーが在籍するAKB48では関わるスタッフの人数も尋常ではなく、初見の関係者を覚えるのが難しいのも無理はないからです。これでAKB48の人気が絶頂なら、スタッフの名前を憶えていないことも些事としてスルー出来るかもしれません。しかし坂道グループに埋めがたい差をつけられた現在でも同じ体制を維持しているようでは、再浮上のチャンスをつかむのは相当に困難。その意味でこの番組は個々のメンバーよりも、AKB48というシステム自体が抱えている問題点を浮き彫りにするという大事な役割を果たしているのかもしれません」(前出・アイドル誌ライター)

 このところAKB48内での新型コロナ感染者が増え、番組出演メンバーでも7人中5人が感染したことで次週からの企画変更を余儀なくされた無人島企画。そのあいだに、今回の番組で示された問題点をじっくり考えるべきなのかもしれない。