都知事が倒れ、主人公は大使館に突入―「TOKYO MER」はもはや「24」だった!?

 東京都知事が倒れ、救命チームのチーフは国際問題の火種に!? 次から次へと事件や事故が発生するドラマ「TOKYO MER ~走る緊急救命室~」(TBS系)では、8月29日に放送される第9話においてアメリカの人気ドラマを思わせる無茶な展開が繰り広げられるようだ。

 緊急救命チームの「TOKYO MER」を率いるチーフの喜多見幸太(鈴木亮平)は、海外の紛争地帯で治療に関わってきた経験を持つ百戦錬磨の医師。その腕前を石田ゆり子(トップ画像)の演じる赤塚東京都知事に見込まれ、都知事の肝いりで発足した「TOKYO MER」のチーフに就くこととなった。

「その喜多見は医師としてずば抜けた技術を持つだけでなく、ケガ人や病人がいれば爆発物があろうがガスが充満していようが、果敢に飛び込んでいく向こう見ずさが持ち味。しかし今回の第9話では、外国大使館に飛び込んでいくというのですから驚きです。チーム仲間で厚労省の医系技官でもある音羽(賀来賢人)が『勝手に入れば国際問題になります』と当然の忠告をするも、やはり勝手に飛び出していっては大使館の地下に閉じ込められる喜多見チーフ。いったいどうやって解決までもっていくのか、脚本の先が読めない状況です」(テレビ誌ライター)

 そんな突拍子もない内容の予告編動画に、日本でも大ヒットしたアメリカドラマの「24 -TWENTY FOUR-」を思い出した視聴者も少なくないことだろう。24では主人公のジャック・バウアーが捜査のためにロシア大使邸や中国大使館、果ては自国のアメリカ大使館などに潜入。しかもこっそりではなく、派手にドンパチを繰り広げるという、痛快ながらもトンデモな展開が世間を驚かせたものだ。

前回の第8話では感電で心停止した喜多見(鈴木亮平)。寄り添う高輪医師(仲里依紗)は元妻ながら喜多見を支えている。ドラマ「TOKYO MER」公式ツイッター(@tokyo_mer_tbs)より。

「喜多見チーフの行動力はまさにジャック・バウアー並み。『すべての命を助ける』という信念のもと、上司や警察、消防の忠告はすべて無視して勝手に行動するのですから、普通ならとっくにチーフを首になっていそうなものです。しかも第9話では外国大使館に潜入する一方で、自らの後ろ盾である赤塚都知事は持病で倒れてしまうという絶体絶命の状況に。そんな都知事との関係もまた、いち捜査官の身分でありながらアメリカ大統領とのホットラインまで持っていたバウアーの境遇と重なります。もうこうなったら『24』のように発電所が爆破されたり、自らヘリを操縦して現場に駆けつけても『TOKYO MERなら何でもアリだから』と視聴者も受け入れてくれるのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 SNSでは<ドンパチの無い24みたいなドラマ>との声もあがっている「TOKYO MER」だが、実際にドンパチが繰り広げられても不思議はないのかもしれない。