生見愛瑠、笑顔封印の演技で佐藤栞里に続く「演技の上手いモデル」に躍進か

 モデルの“めるる”こと生見愛瑠の演技力に、視聴者も驚きを隠せなかったようだ。

 10月13日に第2話が放送されたドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(日本テレビ系)では、喫茶店アルバイトのハチ子を演じるめるるが前回以上の活躍を見せることに。ヤンキーの黒川がヒロインの盲学校生・ユキコ(杉咲花)に恋をするなか、黒川に淡い恋心を抱いているハチ子がつい、ユキコに嫌味を言う場面があった。

 ユキコと黒川が一緒に映画を観ることを知ったハチ子は、バイト先の喫茶店を飛び出して映画館へと向かうことに。映画終わりで楽しそうにしている二人の後をつけ、ユキコが缶コーヒーを服にこぼしてしまったところに出くわすこととなった。

 黒川がハンカチを濡らしに行っている間にハチ子は、中学時代にイジメられていた自分を黒川が助けてくれたエピソードを明かし、黒川は困っている人を放っておけないタイプだと説明。それゆえ白杖を持っているユキコのことも放っておけないのではと語り、白杖を手に「私もこれ持ちたいなあ」とつぶやいたのだった。

「このシーンは、いわば恋敵であるハチ子とユキコが初顔合わせする大事な場面。しかもハチ子にはかなり説明的なセリフが求められていましたが、めるるの長ゼリフや表情に不自然なところはなく、恋敵に対して複雑な思いを抱く女子の微妙な心のひだを表現できていました。その意外に達者な演技力に加え、女優としてのキャリアが圧倒的に上である杉咲を相手に、堂々と演技で渡り合っていた姿には驚かされましたね」(芸能ライター)

ハチ子(めるる)とユキコ(杉咲)の初顔合わせシーン。トップ画像ともにドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」公式インスタグラム(@koidesu_ntv)より。

 その意外な演技力は、杉咲と絡むシーン以外でも存分に発揮されていたようだ。

「ハチ子のバイト先は、元ヤンキーの橙野茜(ファーストサマーウイカ)が営む喫茶店。ハチ子は茜の姪っ子という関係です。そのため二人が会話するシーンも随所に出てくるのですが、正直なところウイカはセリフ回しに大げさなところがあり、めるるのほうが自然な演技に見えていました。おそらくウイカはわざと喜怒哀楽の大きな芝居をしており、ほとんど笑顔を見せないめるるとの対比が印象的だったのです」(前出・芸能ライター)

 普段の可愛らしさとは裏腹に、本作では笑顔を封印して憂いのある表情を見せる場面の多いめるる。その姿は、モデルとして大先輩にあたる佐藤栞里の演技を想起させるという。

「佐藤は連ドラ初レギュラーとなった7月期ドラマ『TOKYO MER』(TBS系)にて、視聴者の期待を良い意味で裏切る好演技を連発。『誰の妹だと思ってるんですか!?』との啖呵を切った場面が語り草になるなど、女優としての評価を一気に上げることとなりました。そして今回の『恋です!』ではめるるが着実な演技を見せることで、佐藤に続く『演技の上手いモデル』という評価を得られそうな勢いです。もとよりめるるは小4からエイベックス・アーティストアカデミー名古屋校でレッスンを受け、演技を学んでいた経歴の持ち主。小6で『ニコ☆プチ』のモデルになったので演技レッスン経験は少ないものの、今作で女優開眼となるかもしれません」(前出・芸能ライター)

 本作でのめるるはユキコの姉を演じる奈緒、そして同級生役の田辺桃子に続く女性の4番手。だが存在感ではすでに、主役の杉咲に迫る勢いを見せているようだ。