「千と千尋の神隠し」橋本環奈と上白石萌音のダブルキャストが悩ましすぎる!

 アニメ映画の歴史に残る名作「千と千尋の神隠し」が2022年2月に、東宝創立90周年記念作品として初めて舞台化されることが分かった。その主人公・千尋を橋本環奈と上白石萌音がダブルキャストで務めることが発表され、ファンの驚きを誘っているという。

「ダブルキャストとは、二人の役者が同じ役柄を回を分けて務めること。たとえば昼の回を橋本が、夜の回を上白石が演じるといった形となり、どの回に誰が出演するのかはチケット発売前にあらかじめ発表されます。ふだん舞台を見ない層からは《ダブルキャストってどういうこと?》《途中で役者が代わるの?》と混乱の声もあがっているようです」(芸能記者)

 演劇の世界ではごく一般的なダブルキャストだが、若手で人気トップ級の橋本と、人気や注目度が急上昇中している上白石という、いまをときめく女優二人が競演するのはさすがに珍しいケースだと言えそうだ。

「それぞれのファンは観る回が最初から決まりますが、作品自体のファンや女優全般に興味がある層としては、どの回を観るべきかで相当悩むことになるでしょう。もちろん両方を観られればそれに越したことはないものの、チケット争奪戦になることは確実なことから、申し込みの時点でどの回を選ぶのかが大問題となってきそうです」(前出・芸能記者)

舞台版「千と千尋の神隠し」で千尋を演じる橋本環奈。

上白石萌音もダブルキャストで同じ千尋を演じる。

 ここで気になってくるのが、橋本と上白石のこれまでの舞台経験ではないだろうか。その点では上白石が大きく上回っているという。

「上白石は2011年に『奇跡の人』で主役のヘレン・ケラーを務めたのを皮切りに、多くの作品に出演。昨年も2月に『美女と野獣』、8月にミュージカル『ナイツ・テイル』に出演したばかりです。一方の橋本は中一の時に当時の所属事務所が運営する児童劇団の公演に出演した経験があるのみ。ただアイドルグループ『Rev. from DVL』のメンバーとして8年にわたって活動し、観客を前にしてのパフォーマンスには慣れています。その意味では二人とも、そん色のない演技を見せてくれるのではないでしょうか」(前出・芸能記者)

 橋本流の千尋と上白石流の千尋。どちらが上か下ではなく、それぞれの良さを楽しめるのが、舞台版「千と千尋の神隠し」が持つ最大の魅力なのかもしれない。