優勝より2位のほうが気になるかも?
伏兵の「オダウエダ」が優勝し、5代目女王に輝いた「女芸人No.1決定戦 THE W」。世間ではオダウエダの優勝に納得がいかないという批判も少なくないが、その一方では決勝戦翌日の12月14日にさっそく日本テレビの情報番組をハシゴした二人に対し、視聴者から<オダが可愛い><ウエダのトークが上手い>といった評価の声もあがっているようだ。
そんななか、一部のお笑いファンから注目されているのは「結局どっちが準優勝だったのか」との問題だという。最終決戦では優勝のオダウエダが3票を獲得し、「Aマッソ」と「天才ピアニスト」は2票ずつを分け合う形に。そうなるとAマッソと天才ピアニストの2組は同点準優勝ということになりそうだが。
「お笑いファンが準優勝にこだわっているのは、過去のお笑いコンテストで準優勝からブレイクした芸人が少なくないからです。『M-1グランプリ』では2008年のオードリーや2010年のスリムクラブが鮮烈な印象を残し、昨年はユニットコンビのおいでやすこがが一気に知名度を増しました。『キングオブコント』ではなんといっても2017年のにゃんこスターが象徴的。それゆえAマッソと天才ピアニストに世間の注目が集まるのも当然でしょう」(エンタメ誌ライター)
Aマッソはすでに冠番組を持つ活躍を見せており、今回の最終決戦進出もメジャー芸人にのし上がる足掛かりとなったはず。天才ピアニストは関西ではそこそこ知られているものの、東京ではボケ担当のますみが深夜バラエティの「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ系)で多少注目された程度だったことから、今回の「THE W」で一気に知名度を高めたことは間違いない。
この2組は同じBブロックで闘い、その時はAマッソが4票対3票の僅差で天才ピアニストに勝利。負けた天才ピアニストは国民投票(視聴者投票)で最多票を獲得し、最終決戦に滑り込んでいた。そのためAマッソを準優勝と見る向きも多いようだが、ネット上の数字でもAマッソ有利が示されているようだ。
「二組の検索回数を比較すると『THE W』の放送前はもちろん、放送後も一貫してAマッソのほうが上回っているのです。その割合は42対33という僅差ではあるものの、話題性でAマッソが上回った形。もっとも知名度にかなりの差があったことを考慮すれば、天才ピアニストもすでに準優勝ブレイクを果たしたとの見方もありえるでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
なお公式では優勝者以外の順位を発表しておらず、Wikipediaでは2位(準優勝)が2組との扱いになっている。ともあれ優勝しなくてもブレイクできるのがお笑いコンテストのいいところ。Aマッソと天才ピアニストの活躍にますます期待が高まるところだ。
※トップ画像は『天才ピアニスト』ますみ公式ツイッター(@smzmsm)より。