「笑ってはいけない」不在の大晦日に田中みな実、弘中綾香、指原莉乃らが歴史を変える!?

 大晦日に「笑ってはいけない」に取って代わるのはどの番組になるのか? 12月31日の夜に民放各局で放送される特番が、視聴者の興味を誘っている。

 大晦日では毎年「NHK紅白歌合戦」が最高の視聴率を取りつつ、「笑ってはいけないシリーズ」(日本テレビ系)が民放トップの視聴率をキープしてきた。しかし今年は同シリーズが中止となり、日本テレビでは代わりに「笑って年越したい!笑う大晦日」を放送する。

 6時間の生放送となる同番組では、MC陣にナインティナイン、バナナマン、千鳥、後藤輝基、川島明、そして渡辺直美という人気者6組をシャッフル起用する贅沢なラインアップ。なにより渡辺の復帰は大きな話題だが、顔ぶれ的に年末のプレミア感が乏しいのも否めないところだ。

「他局ではTBSがサバイバルバラエティの『THE鬼退治大晦日決戦』を、フジテレビではお得意の格闘技番組として『RIZIN』を投入。テレビ東京は裏紅白と言える『年忘れにっぽんの歌』が54回目を迎えます。そんな並びの中で注目されているのが、テレビ朝日の『あざとくて年越して何が悪いの? 上戸彩&佐藤健も参戦SP』だというのです」(業界関係者)

佐藤健は番宣抜きで出演するという豪華ラインアップだ。「あざとくて何が悪いの?」公式ツイッター(@azatokute)より。

 こちらはレギュラー番組「あざとくて何が悪いの?」の特別版ということで、一見プレミア感はなさそうだが、今回の特番では番組レギュラーの田中みな実と弘中綾香に加えて、指原莉乃の出演も決定。“視聴率が獲れる”と評判の女性タレント・女子アナ陣がMCに顔をそろえた。

 それに加えて上戸彩やトリンドル玲奈、みちょぱや高橋ひかるなど女性出演者の顔ぶれも豪華。番組側が「キャスティング頑張った」と自画自賛するラインナップとなっている。

 その「あざとくて年越して何が悪いの?」では、あえて女性MC陣を揃えたことにナイスアイデアとの評価も高いという。大みそかには紅白を見る高齢者層、ゴリゴリのお笑いファン、そして格闘技好きはそれぞれ見る番組が決まっているはず。そのなかで娯楽が多様化している現在、選挙での無党派層さながらにライトな視聴者層をどれだけ獲得できるかが、視聴率競争のキモだというのだ。

「業界内ではテレビ朝日の戦略が《結構、成功しそう》と話題を呼んでいます。日本テレビがいつもの芸人メンバーを並べたのに対し、田中みな実、弘中綾香、指原莉乃のほうがよっぽどインパクトは強く、とくに女性視聴者層を惹きつけることができそう。テレビ朝日としては紅白とのザッピングで見てもらえればといった方針ではないでしょうか」(前出・業界関係者)

 これで「あざとくて年越して何が悪いの?」が成功すれば、芸人ばかりというバラエティの作り方が変わるきっかけになる可能性もある。この大晦日、“歴史が変わる瞬間”を見届けることになるかもしれない!?

(浦山信一)