1月3日から新年の放送がスタートしたNHK連続テレビ小説の「カムカムエヴリバディ」。その作中に登場する小道具が、密かな注目を集めているという。
大阪・道頓堀のクリーニング店に住み込みで働くヒロインのるい(深津絵里)は、たまたま訪れたジャズ喫茶でバンドマンのジョー(オダギリジョー)の演奏を聴くことに。様々な洗濯物を持ち込む謎の客だった“宇宙人”が、トランぺッターだったことを知るのであった。
このように「るい編」ではジャズが大きなウエイトを占めるようになってきているが、そんなドラマにまさかのヘヴィメタルバンドが関わってくるかもしれないと、一部の視聴者が噂しているというのである、
「その理由はクリーニング店に置かれているラジオにあります。時おりアップで映し出されるラジオは、その形状から松下電器が昭和37年に発売した『ナショナル E-330』という機種であることは確実。ドラマの時代性を演出する重要な小道具であるラジオは、もしや実機を使っているのではと思わせるほど、オリジナルのデザインそのままの美品となっています。そんなラジオに、ヘヴィメタルバンドを予感させる箇所があるというのです」(芸能ライター)
それはラジオにはめ込まれた銘板だという。本来ならメーカー名の「MATSUSHITA」(松下)と印字されているパーツが、本作では「X-ISHIKAWA」という名前に変えられているというのだ。
「NHKのドラマでは実在の会社名を架空の名称に置き換えるのはよくあることですが、これがただの『ISHIKAWA』ならともかく、ハイフンまで入った表記なのはどうにも不自然。そんな社名を巡って一部の視聴者からは『ゼノン石川のことではないか?』との声があがっているようです」(前出・芸能ライター)
そのゼノン石川(Xenon Ishikawa)とは、デーモン閣下率いるヘヴィメタルバンド「聖飢魔II」のベーシストだ。しかし、この「X-ISHIKAWA」がゼノン石川のことだとして、ドラマの舞台である昭和37年にはヘヴィメタルという音楽ジャンルそのものが存在していないのだが…。
「放送中の『るい編』では、ジャズバンドの演奏シーンが数多く出てくるはず。もしかしたらそのなかに、ゼノン石川をはじめとする聖飢魔IIのメンバーが世を忍ぶ仮の姿で出演する可能性がありそうです。どうやらジョーの率いる『大月錠一郎クインテット』には参加していないようですが、多数のバンドが参加するジャズフェスティバルのシーンには多くの演奏家が必要なので、各メンバーをしっかりと見極めるのも面白そうですね」(前出・芸能ライター)
本作のサントラアルバムには、聖飢魔IIと同じ1982年にデビューした米米CLUBの初期メンバー・金子隆博も参加している。そう考えると聖飢魔IIのカメオ出演もあながち可能性ゼロではないのかもしれない。