生田絵梨花、太田プロ移籍への「批判」が的外れなワケ

 昨年末の「第72回NHK紅白歌合戦」を花道に乃木坂46を卒業した生田絵梨花が、1月1日付で芸能事務所の太田プロダクションに所属していたことが、1月6日に同事務所から発表された。

 乃木坂46の現役メンバーは全員が「乃木坂46合同会社」に所属。卒業後も桜井玲香や高山一実、西野七瀬や松村沙友里ら多くの卒業生がそのまま籍を置いていることから、生田の太田プロ移籍を巡っては一部のファンから<意外だ>との声があがっているという。

「生田は今後もミュージカルの仕事が決まっていますし、わざわざ別の事務所に移籍するならミュージカルに強い舞台系の事務所と予想していたファンも多いようです。それに対して太田プロは有吉弘行や劇団ひとりといったお笑い、もしくは指原莉乃や大島優子といった元AKB48メンバーのイメージが強く、生田の方向性とは合わないのではという疑問の声も。なかにはツイッター等で《なんで太田プロ?》《秋元先生のプッシュか》といった批判の声も漏れ伝わってきます」(芸能ライター)

 だがそういった批判は、生田の来歴や芸能界の事情を知らないことによる的外れな意見に過ぎないというのである。

「生田は乃木坂46に合格する前から子役として活躍し、三倉茉奈・佳奈姉妹や山川恵里佳も出演していたファミリーミュージカル『アルプスの少女ハイジ』にクララ役で出演した実績があります。その出演歴は本人もブログで明かしていますが、その当時に在籍していたのが何を隠そう、太田プロだったのです。乃木坂46入りする前年の2010年9月に放送されたドラマ『外科医 須磨久善』(テレビ朝日系)にも出演しており、これらの出演実績は太田プロ公式サイト内に設けられた生田のプロフィールページに《主な出演》として記載されています」(前出・芸能ライター)

 つまり生田は縁もゆかりもない事務所に入ったのではなく、元々所属していた旧知の事務所に里帰りした形。しかも前回の太田プロ所属時にはすでにミュージカルに出演していたのである。

「そもそもミュージカル女優だからといって舞台系の事務所ばかりということはありません。著名なところでも濱田めぐみや唯月ふうかはホリプロですし、新妻聖子はAKB48でもおなじみの尾木プロ、平野綾は松井玲奈も所属するGrickです。しかも生田は1月14日公開の映画『コンフィデンスマンJP -英雄編-』にも出演するなど、映画やドラマでの活躍も期待されています。そう考えると芸能界で大きなプレゼンスを持つ太田プロに里帰りするのは、最も合理的な選択ではないでしょうか」(前出・芸能ライター)

生田は「コンフィデンスマンJP -英雄編-」に魔性の女役で出演する。生田絵梨花公式インスタグラム(@ikutaerika.official)より。

 公式サイトのトップでは「新たな場所で、新たな夢に向かって走り出したいと思います」と誓っている生田。その“新たな場所”とはあくまで、<乃木坂46ではない場所>という意味なのではないだろうか。