【カムカムエヴリバディ】るいが鏡越しで額の傷をジョーに見せた真意とは?

 ついにるいとジョーが結ばれた! その場面に視聴者も思わずキュンキュンしていたようだ。

 1月14日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」52話では、序盤でトランぺッターのジョー(オダギリジョー)がついに、ヒロインのるい(深津絵里)に「好きだ」と告白。コンテストに優勝したら一緒に東京に行こうとプロポーズするシーンがあった。

 しかしるいはジョーが好きなのにもかかわらず、返事をためらうことに。その理由はこれまで何度も彼女を苦しめてきた額の傷だった。常に前髪を下ろし、前話でのドライブデートでは髪が風であおられないように帽子を被ってまで隠してきた額の傷。しかし今回、ついにその苦しみを克服する時が来たのである。

「ジョーがコンテストで着る衣装を一緒に買いに行ったるいは、本心を隠すため不自然なまでに明るく振るまい、東京に行こうというジョーの提案に理由をつけてはことごとく断ります。そんなるいにジョーが『嘘ばっかはサッチモちゃんや』と言い返すと、るいは試着室に飛び込んでカーテンを閉めてしまいました。そこに『開けるよ』と入ってきたジョー。るいは黙って前髪を上げ、自ら額の傷を見せたのです」(テレビ誌ライター)

 12月28日放送の42話ではるいを映画に誘った春彦が、映画館の帰りにるいの傷を見た際に、とんでもないものを見てしまったという表情を見せていたもの。それに対して今回のジョーは、るいの傷を見てもまったく驚くことなく、かすかな微笑みと共にるいの前髪を直し、優しく抱きしめたのであった。

ジョーの衣装を見繕うるい。この試着室で二人の愛が大きく進展した。ドラマ「カムカムエヴリバディ」公式インスタグラム(@asadora_bk_nhk)より。

「るいが鏡越しに傷を見せたのは、東京に行きたくないとの言い訳が嘘だったことの暗喩でしょう。すべては鏡写し、すなわち真意とは反対の言葉だったということです。そんなるいを自分のほうに振り向かせることで、ジョーはるいの本心と真正面から向き合う態度を示しました。そして交わしたキス。『好き』と『キス』という単語もまた鏡合わせであり、鏡のある試着室ならではの演出だったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 洋服店の店主が鏡越しに自分たちを見ていることに気づき、カーテンを閉めたジョー。実際のキスシーンは見られなかったものの、視聴者は二人の愛が成就した瞬間を目の当たりにした気分だったに違いないだろう。