るいと結婚の約束をした錠一郎はやはり、岡山のジャズ喫茶で育てられていた! 1月20日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第56話にて、錠一郎(オダギリジョー)の過去が明らかになる場面があった。
前回の第55話では、錠一郎の部屋にてるい(深津絵里)がジャズ喫茶「ディッパーマウスブルース」のマッチを発見。彼女自身が幼少時、母親の安子(上白石萌音)に連れられて訪れていた店であることを思い出し、錠一郎との絆をあらためて確認することとなった。
そして今回は、戦災孤児であった錠一郎をディッパーマウスブルースのマスターであった柳沢定一(世良公則)が引き取っていたことも判明。錠一郎の名付け親だったことも明かされていた。
「トランペット好きの戦災孤児は、自分の名前を“じょういちろう”という音でしか覚えておらず、苗字は不明でした。そこで定一は、その日に見た大きな月にちなんで『大月』という苗字を授け、名前にも『錠一郎』との漢字を当てることに。あえて“錠”の文字を選んだのは、定一の定の字が含まれているからだったのです」(テレビ誌ライター)
劇中には錠一郎の戸籍謄本が登場。錠一郎は自分の名前の金ヘンを指で隠すと「定一」と読めることを示し、「定一さんは僕の横にいてくれてる。いつも、今でも」との想いをるいに伝えていたのである。この場面に定一による深い愛情を感じた視聴者も多かったようだ。
「その戸籍では錠一郎が昭和15年12月25日生まれであることも分かりました。ほかには『許可の裁判により就籍』との記載があり、無戸籍者が新たに戸籍を編製したり誰かの戸籍に編入する“就籍”の手続きを経ていたことも示されることに。なお文中の“裁判”は“審判”の誤りでしょう」(週刊誌記者)
この戸籍謄本にはほかにも間違いが多く、「昭和拾五年十二月二十五日」という年月日の表記では旧字体と新字体が混在。父母の名前が記載される欄では「父」となるべきところが「夫」となっている痛恨のミスだ。一方で岡山県の表記は旧字体の「岡山縣」になっているなど、ミスとこだわりが混在する妙な出来栄えとなっていた。
「ともあれ今回の戸籍を巡っては、錠一郎が大阪のジャズ喫茶にお世話になっている理由も明かされることに。定一は先代の支配人に、自分に何かがあったら錠一郎をよろしく頼むと依頼していました。錠一郎がジャズ喫茶『ナイト・アンド・デイ』の上階に住んでいるのも、元をただせば定一の計らいだったというワケです」(前出・テレビ誌ライター)
定一から新しい人生をもらった錠一郎。今度はるいと新たな人生を送ることになるのか、ますます目が離せなくなりそうだ。