【カムカムエヴリバディ】川栄李奈の登場で「何年後までが描かれるのか」が分かった!?

 果たしてこの物語はどこまで続いていくのか。視聴者も気になって仕方がないようだ。

 2月10日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第71話では、物語の舞台が昭和51年から58年へとジャンプ。小学5年生だったヒロインの大月ひなたは高校3年生を迎えるところまで成長しており、生まれたばかりの弟も小学校へ入学するのだった。

 この回からひなたの役は川栄李奈が担当。春休みが終わろうとする彼女は、同い年の幼馴染たちが将来について決めていく姿を見ていよいよ焦り出す。

 親友の一恵(三浦透子)は母親を継いで茶道の先生になることに疑問を持ち、どこでもいいからと短大への進学を画策。優等生の小夜子(新川優愛)は四大に進んで教師を目指すという。そして荒物屋の息子・吉之丞(徳永ゆうき)は父親から店を継ぐものと期待されているものの、家電量販店には勝てるはずがないと達観している様子だ。

 このように高校卒業後の進路に悩むひなたと幼馴染たちには、こんな共通点があるという。

「ひなたを演じる川栄は26歳で、役柄より9歳も年上です。同様に一恵役の三浦は25歳、小夜子役の新川は28歳、そして吉之丞役の徳永は26歳と、4人全員が作中の年齢を8歳以上も上回っています。これはすなわち『カムカムエヴリバディ』が今後、ひなたたちがもっと大人になるところまで物語が進むことを表しているのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)

吉之丞役の徳永ゆうきは、川栄李奈と誕生日がわずか8日違いの同い年だ。ドラマ「カムカムエヴリバディ」公式ツイッター(@asadora_bk_nhk)より。

 ヒロインのひなたら主要キャストを同世代の役者で固めているあたり、この4人が揃って成長していく姿を描くことも予想される。むしろ高三の役がハマっている川栄がすでに26歳なことに驚く視聴者も少なくないだろう。

 一方でひなたたち4人を同世代でまとめた配役は、その親世代の配役にも通じるところがあるという。それこそが、今後さらに成長したひなたたちが登場するとの予測を裏打ちしているというのだ。

「1月までの『るい編』では18歳前後のヒロイン・るいを深津絵里が、その恋人である錠一郎をオダギリジョーが演じており、二人の友人である一子は市川実日子が担当。10代後半から20代前半の役を、40代のキャスト3人で演じていました。当時は『49歳の深津絵里が18歳を演じる!?』と驚きをもって受け止められていましたが、その3人は今回、高三の娘を持つ親として引き続き出演。作中の年齢で38~42歳となっており、演者の実年齢に役のほうが近づいてきたのです」(前出・テレビ誌ライター)

 つまり深津らの起用は、物語が彼らの実年齢に近づくところまで進んでいくことを示唆していたとも考えられる。その理屈で言えば現在の「ひなた編」でも、ひなたたちが20代後半や30代前半くらいまでを演じてもおかしくはないはずだ。

 それどころか視聴者のなかには、もっと先の時代まで描かれるのではと予想する向きもあるという。

「本作のテーマは『親子三世代の物語』。それゆえ本作のラストでは、昭和40年生まれのひなたが57歳になる現在まで描かれるのかもしれません。その年齢だと初孫もいそうなもの。『安子・るい・ひなた』という三世代の母娘を描いた物語が、ひなたを祖母とする三世代に受け継がれていくというエンディングを迎えるのが美しいのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 その場合、26歳の川栄が57歳の“おばあちゃん”を演じることになるのか。4月9日の最終回に対する期待はますます膨らんでいきそうだ。