ゆうこすやRaMuも「やめて!」と憤慨、タレントたちを悩ませる「テンプレのDM」

 次から次へと送られてくるDMに、ほとほと参っている女性タレントが後を絶たないようだ。

 元HKT48で現在は“モテクリエイター”の肩書きで活躍する“ゆうこす”こと菅本裕子は2月8日、度重なる勧誘に対するクレームをツイート。「ライバー事務所から何度も何度も勧誘DMが来る。あのテンプレ、やめて欲しいな」との悩みを明かしていた。

 同様のDMは様々なタレントに無差別に送り付けられているようだ。グラビアタレントでYouTuberとしても活動しているRaMuは、2021年3月のツイートにて「よくインスタのDMで『タレントになりませんか?』『タレント一人につき一人のマネージャーが付きます!』って言葉頂く」とDMの内容を公開。「普通礼儀として本人をちゃんと調べてからDMって送るんじゃないのかな」という当然の疑問を提示していた。

 元アイドリング!!!で現在はボイストレーナーとして売れっ子の遠藤舞は2020年2月に、「TwitterのDMにインフルエンサーとか、ライブ配信やらないか系のがたくさんきてた」とツイート。彼女の場合は自動的に非表示となっていたようだが、2年前の時点ですでに同様のDMがまき散らされていたことが分かる。

「RaMuは『そもそも売れてない私が悪いんだけどね』と謙遜していましたが、彼女のインスタには表紙モデルを飾った雑誌や、人気芸人との記念写真などが多数掲載されており、誰が見ても一目で芸能人だと分かるはず。それにも関わらず《タレントになりませんか?》というDMを送りつけるのは、インスタの内容すらロクに見ていない証拠です。しかも最近はそんなDMをもらっていないタレントのほうが珍しいという有様で、業界でも問題視されている状況なのです」(芸能ライター)

 冒頭で紹介したゆうこすにしても、ツイッターで38万人、インスタグラムで50万人のフォロワーを誇り、YouTubeチャンネルでは登録者数86万人を誇る人気者だ。SNSでは相当な有名人であり、彼女がタレントであることを知らない方がよっぽど恥ずかしいほどの存在だと言えよう。

2月6日には「ポコチャで配信します!」と書いていたゆうこす。そんな現役ライバーに「ライバーになりませんか?」とのDMが送られているワケだ。ゆうこす公式インスタグラム(@yukos0520)より。

 それにも関わらず、現在でも数多くのインスタグラマーやYouTuberに対して<ライバーになりませんか>といったテンプレのDMは送り続けられている。これは一体どうしたことなのだろうか?

「ここ数年、ライバー事務所を名乗る業者が急激に増えています。その多くに共通するのがIT業界など、芸能界とは直接関係ない分野の会社が新規事業として始めているケース。もちろんまともなライバー事務所もたくさんあって、そういうところは周りからの紹介や応募で人材が集まってくるのに対し、新興のライバー事務所のなかには手当たり次第にDMを送り付け、反応があればよしという迷惑メールさながらの戦略を取っているところもあるのです。もちろんそんな策略に引っかかるタレントなどいるわけもなく、芸能界に何の人脈もない新人インスタグラマーなどが引っかかりがちのようですね」(前出・芸能ライター)

 そういった業者には芸能界に無知なスタッフが多く、DMを送りつける基準としてフォロワー数の多いアカウントを選んでいるようだ。すると必然的に人気のあるタレントが対象となり、ゆうこすやRaMuなどSNSで活躍しているタレントのところにDMが集まってしまいがちだという。

「ライブ配信では配信業者と配信者が直接に契約を交わすことが多く、実は事務所に所属する必要はないのです。事務所に所属すれば芸能活動がしやすくなるメリットはありますが、そもそもDMを撃ちまくっているような事務所は芸能界のツテがないので、仕事が広がる可能性もほとんどありません。もちろんどんな事務所と契約するのかは各人の自由ですが、芸能分野での活躍を目指しているのであれば、DMでの勧誘にはなおのこと慎重になるべきでしょう」(前出・芸能ライター)

 実際のところ、まともな芸能事務所でも勧誘のDMを送ってくるケースは現在でもある。そんな時はその事務所にどんなタレントが所属しているのかをしっかりとチェックしたいところだ。