乃木坂46、生田絵梨花卒業後の29thシングルで試される課題とは

 どうやら今後の課題が浮き彫りになったようだ。

 2月11日、乃木坂46のラジオ特番「今日は一日“乃木坂46”三昧 ~第二章~」(NHK)が約9時間にわたって放送された。

 同番組には秋元真夏、齋藤飛鳥、星野みなみ、和田まあやの1期生4人に加え、4期生の筒井あやめも出演。メンバーそれぞれの推し曲が流されたほか、さまざまなゲストとのトークも繰り広げられた。

 秋元は、自身を推してくれている大谷昌弘アナの名前を間違えるという“らしさ”を発揮。一方で齋藤は、かつてふさぎ込んでいた10代のころに明るく夏らしい曲調の「裸足でSummer」をセンターで踊ることが「本当に辛かった」と振り返っていた。

「テレビではなかなか聴けない内容にファンも興味津々。放送後にはツイッターで『#乃木坂三昧』のハッシュタグがトレンド上位にランクインするほどの盛り上がりを見せていました」(アイドル誌ライター)

 そんななか、とりわけネット上が熱くなっていたのは、乃木坂46の代表曲を数多く手掛けている音楽プロデューサーの杉山勝彦氏がゲストで登場した時だったという。

 杉山氏は4thシングルの「制服のマネキン」を皮切りに、5thシングル「君の名は希望」や16thシングル「サヨナラの意味」、昨年のレコード大賞で優秀作品賞に輝いた27thシングル「ごめんねFingers crossed」など、20曲もの楽曲を作曲。乃木坂メンバーの歌唱力について誰よりも深く知っていると言える人物だ。

「今回のラジオ番組で杉山氏は、昨年末にグループを卒業した生田絵梨花の歌声について言及。『乃木坂46=生田』という最大級の評価で大絶賛していました。しかし生田を絶賛すればするほど、彼女がいなくなった今後の乃木坂46ではグループの歌唱力が低下するのではと危惧するファンもいたようです」(芸能ライター)

 その乃木坂46では、3月23日に29thシングルをリリースすることが発表済み。生田という逸材を失った今、番組で杉山氏も指摘していたように、残りのメンバーや新加入する5期生をどのように活かしていくのかが重要となってくるのは明らかだ。

28thシングル「君に叱られた」で13人目のセンターに抜てきされた4期生の賀喜遥香。

「現役メンバーでも久保史緒里や賀喜遥香らは歌唱力の高さが評価されています。そして生田ほどの歌唱力はなくても、齋藤や遠藤さくらは透明感のある声質が持ち味。今後、楽曲のレベルを下げないためにもそういったメンバーの個性をこれまで以上に伸ばし、活かしていくことが求められるでしょう。果たして誰を歌唱面での柱にしていくのか。29枚目以降のシングルではその対策が試されていくことになりそうです」(前出・アイドル誌ライター)

 11年目に突入した乃木坂46がどのような進化を見せてくれるのか、楽しみにしたい。