【ちむどんどん】暢子、料理人失格レベルな“コック帽”の被り方に意味があるって!?

 その姿には客からクレームが付いてもおかしくはなさそうだ。

 5月23日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第31回では、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が銀座のイタリア料理店で、10連勤の洗礼を受ける姿が描かれた。

 高校を卒業して沖縄から上京し、銀座の「アッラ・フォンターナ」で働けるようになった暢子。だがオーナーの大城房子(原田美枝子)からは10連勤を課され、「尻尾まいて逃げ出されるなら、早い方がいいでしょ?」と厳しい声を掛けられいた。

 暢子はコックコートに身を包み、厨房の下っ端として雑用をこなすことに。掃除やゴミ出しも暢子の担当だ。社会人として働くのは初めてという18歳に、視聴者も応援したい気持ちを抱くなか、料理店の現場を知る人たちからは「ありえん!」との声があがっているという。

「それはコック帽の被り方です。初めてコックコートを着た前回、暢子は肩まで届くミディアムヘアをコック帽から丸ごとはみ出させていました。これには視聴者からも《その被り方はおかしい》との指摘が寄せられていましたが、いざ10連勤に挑んだ今回も、最後まで髪型はそのままだったのです。そもそもコック帽は髪の毛や汗が落ちるのを防ぐために被るもの。本来であれば髪の毛をお団子に結ぶなどして一つにまとめ、コック帽の中に収めるのですが、暢子の髪型ではいつ料理に髪の毛が混入するかもしれず、見ているほうがヒヤヒヤしてしまいます」(女性誌ライター)

 いくらドラマとは言えど、料理店を舞台にするのであれば、コック帽の被り方くらい気を付けてもらいたいもの。とくに衛生面に直結する部分ゆえ、いい加減に描いてもらいたくないという声も小さくない。

コックが給仕も担当する「アッラ・フォンターナ」でアンチパスタを提供した暢子。客は彼女の髪型をどう思っていたのだろうか? トップ画像ともに©NHK

 これがもし、暢子が髪の毛をお団子にしてしまうと、その後の撮影で髪の毛にクセが付いてしまうといった理由なのであれば、それこそ本末転倒というものだろう。その一方で、この描写には何かしらの意味があるとニラんでいる向きもあるようだ。

「暢子が髪の毛をはみ出させているのは、彼女がまだまだ新米コックだという記号ではないでしょうか。調理に関わっていない段階ではコックらしからぬ髪型にしておき、見習いコックからステップアップを果たした暁には髪の毛をコック帽にしまうことで、料理人らしさを際立たせるという狙いかもしれませんね。そうであっても現実に即していないことには変わりはありませんが…」(前出・女性誌ライター)

 髪の毛をはみ出させた暢子には、<この姿はもはや料理人失格でしょ><NHKなんだからそういうところはしっかりしてほしい>といったクレームも寄せられている。そんな当然の批判を制作側はどう受け止めるのか。それとも「ドラマだから」としてこのままにしておくのか。視聴者としても気になってしょうがないところだろう。