こんな技を使える“バラエティミューズ”は、彼女をおいて他にはいないのかもしれない。
5月29日放送の「ニノさん」(日本テレビ系)では、番組MCの二宮和也らがゲストの生田斗真らと共に人気企画の「オノマトペ伝言ゲーム」に挑戦。ここで同ゲームに参加した朝日奈央が、鮮やかなバラエティテクニックを見せつけたという。
この「オノマトペ伝言ゲーム」は、お題の内容を擬音や擬態語といった“オノマトペ”だけで伝えるというもの。今回の対戦では二宮と朝日がチームを組み、生田とSexyZone菊池風磨のチームと対戦することとなった。
すると朝日はゲーム開始前に「チーム変えられますか?」と目を見開いてアピール。その理由は前回、二宮と同じゲームで組んだ時に一つも正解が分からなかったからだという。俳優としての演技力には定評のある二宮だが、彼が繰り出すオノマトペはなんとも独特で、朝日も二宮の真意をくみ取ることができないというのだ。
「もちろんゲームに勝つことも大事ですが、バラエティ番組ではいかに場を盛り上げるかも重要な要素。前回は二宮が繰り出す独特なオノマトペに苦しみつつ、ゲームもトークも盛り上げることができました。それゆえ今回も朝日の発言や行動が、どう笑いに結び付くのかが大きな見どころとなっていたのです。その点で、初っ端から二宮にクレームを付けたのは良い出だしだったと言えるでしょう」(テレビ誌ライター)
一つ目のお題は【テレビ】。二宮はこれを「ピッ、ピカピカ、ピコ!」と伝えるのだから、朝日が二宮とのチームを嫌がっていたのも納得だ。ここで朝日は「その声量ですか?」と斜め方向から質問。しかし正解は分からず、思わず「パス!」とコールしていた。
続く二つ目の【スケボー】もパスとなり、三つ目の【歯医者】に至っては、進行役の麒麟・川島明からも二宮に対して「答えを知ってても、意味がわからない」とクレームが入る始末だ。そんな二宮にしびれを切らせた朝日は「ふざけてるじゃないですか!」と強めのツッコミを入れ、最終的には強制終了で幕を閉じたのである。
「国民的グループの『嵐』で活躍し、年齢的にも38歳と脂がのっている二宮を、正面からディスるというワザは、普通の20代女性タレントではなかなか繰り出せないもの。安易にツッコミをいれようものなら、入れた側に《イヤなヤツ》といった悪評が立ちかねません。しかし朝日のツッコミは一貫して、ツッコまれたほうの二宮が主役として目立つように配慮されていました。それは彼女が周りとの高い協調性を兼ね備えていることの証左でしょう」(前出・テレビ誌ライター)
そんな朝日には視聴者から<リアクションほんと好き><頭が回って勘が良くてバラエティ力凄いな>といった絶賛の声が寄せられることに。正解がひとつも出なかったのに企画自体は面白おかしく成立しており、<このコーナーだけで2時間SPやろうぜ><番組と朝日奈央ちゃんの相性が良い>といった評価の声も伝わっていたのである。
「NGなしの体当たりという芸風のイメージが強い朝日ですが、今回のような強めのツッコミが許されるのは、真摯にバラエティに対して取り組む姿勢が伝わるからでしょう。番組での朝日を見ていると、周りの様子を相当うかがっていることが分かります。そうやって気配りしながら、共演者を目立たせるために脇役になることも厭わないマルチプレイヤーとしての役割も果たせるのです」(前出・テレビ誌ライター)
頭の回転が速いことや思い切りの良さに加え、努力やチャレンジ精神が求められる仕事への真摯な態度も併せ持つ朝日。いまやバラエティ番組に欠かせない存在へと成長した、才色兼備な朝日奈央の活躍にはますます期待が高まりそうだ。
(村松美紀)