【ちむどんどん】暢子の本命は誰だ?いつまでも手を出さない智に「恋は成就しない」疑惑!

 そこで大歓迎しちゃうわけ? 男子からも女子からも、その態度に疑問の声があがっていたようだ。

 5月31日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第37回では、東洋新聞社でボーヤ(雑用係)として働くことになったヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が、小学生の時に友達となった青柳和彦(宮沢氷魚)と社内でバッタリ出会う場面があった。

 和彦は中三だった10年前、大学教授の父親が沖縄を研究する長期旅行に同行。3カ月間を片田舎の山原村で過ごし、ウチナンチュー(本土の人)を快く受け入れた比嘉家のきょうだいたちと友人になっていた。

 当時から人を惹きつける魅力にあふれていた暢子は、和彦に「手、繋ご?」と問いかけてはドギマギさせるなど、小五にして小悪魔ぶりを発揮。和彦も帰京の際には「絶対東京に来いよ」と声を掛けていたものだ。

 その後、東洋新聞社に記者として入社していた青柳。社内でも沖縄に詳しい若手として一目置かれているようだ。彼は実家を出て、リトル・オキナワと呼ばれる横浜・鶴見での独り暮らしを決意。たまたま見つけた貸間が偶然にも、暢子が住んでいる沖縄料理店「あまゆ」の2階だったのである。

「あまりにも都合の良い偶然の連発に視聴者も呆れ気味ですが、そこはドラマですから大目に見ましょう。しかし納得できないのが、和彦との再会を喜んだ砂川智(前田公輝)の態度だったのです」(テレビ誌ライター)

 智は和彦を歓迎する酒席の場で「でも驚いた、まさかあの和彦が暢子と同じ下宿に住むことになるとは!」と発言。その言葉からは和彦との再会に驚きつつ、素直に喜んでいる様子が伝わってきた。

 さらには和彦に新聞記者になった理由を訊ね、地方の文化に興味があるという答えに「やっぱり昔っから頭がいいよ、和彦」と感心していたのである。

「しかし智はそもそも、密かに恋い焦がれている暢子を追って上京したはず。就職先もわざわざ暢子が働いていたイタリア料理店について調べ、食材を納入している食品卸業者を選んでいたほどですからね。ところが上京から1年半あまりが経とうというのに、どうやら智は暢子に対して何のアタックもしていない様子。しかも魅力的な男性に成長した和彦が暢子と同じ屋根の下で暮らすというのに、焦っている様子も見えません。これではいつまで経っても智の想いが成就する可能性はなさそうです」(前出・テレビ誌ライター)

上京当初は暢子との再会にときめいていた智だが、結局1年半にもわたってまったく手を出さなかったようだ。トップ画像ともに©NHK

 朝ドラクラスターには何かと評判の悪い暢子だが、一人の女性として見た場合、魅力にあふれているのは確実。とんでもなく美人なことに加え、裏表のない性格でいつもニコニコしており、おっちょこちょいだが努力家でもある。普通なら周りの男性が放っておかないだろう。

 ただ朝ドラではなぜかヒロインがモテモテだったためしはなく、それこそ前作の「カムカムエヴリバディ」では大月ひなた(川栄李奈)が最初の彼氏である五十嵐文四郎(本郷奏多)と別れた後、艶っぽい話とはまったく縁がなく、50代まで独身を貫いていたものだ。

「この調子では智が暢子の彼氏にならないのは確実。それこそ妹の歌子(上白石萌歌)が歌手を目指して上京するのであれば、あっという間にくっついてしまいそうです。ただ和彦に関しても同僚の大野愛(飯豊まりえ)の手前、暢子と付き合うというのは難しそう。そうなるとこれほどの美人が周りから放っておかれっぱなしという、なんとも現実味のない物語になりかねません」(前出・テレビ誌ライター)

 果たして暢子の色恋が描かれることはあるのか。朝ドラファンとしても黒島結菜のファンとしても、なんとも悩ましい展開が続きそうだ。