その大きさには「デカっ!」と驚いた視聴者も多かったことだろう。
6月1日に放送されたドラマ「悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜」(日本テレビ系)の第8話では、主人公で2年目社員の田中麻理鈴(今田美桜)が、先輩社員の小野忠(鈴木伸之)から“頭ポンポン”されるシーンが話題となったようだ。
ある日、麻理鈴が一人暮らしする部屋で水漏れが発生。慌てた彼女は、何かあったら自分を頼るように言っていた小野に電話し、助けに来てもらう。小野の尽力で水漏れは収まるも、我に返った麻理鈴は「いま変なこと考えてました!?」と小野をけん制。「壁ドンとか頭ポンポンとかダメですからね、絶対」と言い渡したのだった。
その後、備品管理課に左遷されたことを気遣う小野に、無理して明るく振る舞う麻理鈴。すると天井から水漏れの水滴が麻理鈴の頭に落ち、それを手で防いだ小野が、自然と頭ポンポンする流れになったのだった。
「その場面に多くの視聴者が《デカっ!》と驚くことに。いや、今田の胸のことではありません。もちろん胸も相当デカいのですが、なにより驚かされたのは目のデカさです。かねてより“目力モンスター”と呼ばれるほど、少女マンガのように大きな目は今田が持つ大きな魅力の一つ。この場面では上目遣いで目を見開いていたこともあり、そのデカさがさらに目立っており、あらためて今田が誇る顔面の強さを実感させる場面となりました」(芸能ライター)
そしてもう一つ、視聴者が気になったのは麻理鈴のおかっぱ頭だ。原作マンガの主人公に髪型を合わせていることから、常にウィッグを装着して麻理鈴を演じている今田。その頭をポンポンしようものなら肝心のウィッグがズレてしまうのではとか、ポンポンしている鈴木のほうも変な感触に驚いているだろうといった声があがっていたが、そもそもそれほどまで原作に見た目を合わせる必要があるのだろうか?
しかも原作での麻理鈴は前髪を分けているが、ドラマではウィッグだとバレないようにするためか、オン眉のパッツン頭になっている。おかげで今田の美人ぶりがずいぶんと損ねられているのは間違いないだろう。
だが、そんなおかっぱ頭のウィッグにこそ、今田が本作で初の連ドラ主演を務めている秘訣があるというのだ。
「麻理鈴はおかっぱ頭に加えて、服装でも独特のセンスを発揮しており、はた目には相当な変わり者に見えていそうなもの。それは彼女の特異な性格を強調する役割を果たしていますが、それ以上に麻理鈴を演じる今田を《あまり美人に見せない》効果がありそうです。高一で芸能界入りし、いまや25歳で芸歴10年目の今田。ドラマ出演は数多いものの主役は今回が初めてで、知名度のわりには遅い感が否めません。それは彼女が生まれ持った、現実離れしているほどの美人ぶりに原因があるのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
強すぎる目力と整った顔立ち、そして大きなバストと、女優としては一見、完璧な素材に見える今田。実際、CMでは引っ張りだこの彼女だが、その強すぎる顔面ゆえに主役を任せるにはアクが強すぎ、非現実すぎて視聴者が感情移入できないと危惧されてきたのではないだろうか。
それゆえ「3年A組」(日本テレビ系)で演じた勝気な読者モデルや、「恋はDeepに」(同)で務めた大企業の御曹司を落とす研究者など、クセのある脇役にはうってつけの存在ながら、万人に受ける必要がある主役の座はなかなか回ってこなかったのかもしれない。
「だからこそ『悪女(わる)』ではウィッグと奇抜な衣装でその美人ぶりを抑えつつ、内面から発揮される元気さが主人公の破天荒なキャラと合致。その見事なコラボから、本作が彼女の出世作になりそうとの評価も聞こえてきます。今回はたまたま頭ポンポンのシーンで目の大きさが目立ったものの、全体的には顔をくしゃっとさせて笑うシーンが多く、その天真爛漫さには視聴者も、作中の社員たちも心を奪われているはず。『こんな同僚や後輩が欲しい』と思わせている時点で、彼女の主役抜てきは大成功だと言えるのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
美人だからといって役に恵まれるとは限らないのが芸能界というもの。今田は本作を足掛かりに、外面には見えない魅力を発揮することにも成功しそうだ。