【ちむどんどん】暢子が作ったボロネーゼに「それは違う」と視聴者からもダメ出し!?

 その料理、言われたものと違うけど…。多くの視聴者が首をひねっていたようだ。

 6月15日放送のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第48回では、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)がパスタ料理の「ボロネーゼビアンコ」を試作する様子が描かれた。

 東京・銀座のイタリア料理店「アッラ・フォンターナ」に勤める暢子は5年目を迎え、大きなチャンスをつかむことに。オーナーの大城房子(原田美枝子)から、新たなメイン料理を考えるように言い渡されていた。

 その試験に合格すれば1カ月間、花形ポジションの“ストーブ前”を任せてくれるという。折しも料理長の二ツ橋シェフ(髙嶋政伸)が実家の洋食レストランを継ぐため退職を申し出ており、下っ端コックの暢子にも昇進のチャンスが訪れたのだった。

「下宿先の沖縄料理店『あまゆ』にて暢子は、試作品をみんなに試食してもらうことに。今回の『ボロネーゼビアンコ』は普通なら牛肉と赤ワインで作るところ、暢子は鶏肉と白ワインを使用。その狙いを『軽く美味しく食べられると思う』と説明していました」(テレビ誌ライター)

 完成したボロネーゼは店のみんなが「美味しい」と評価。ただ、たまたま店を訪れた二ツ橋シェフに試食してもらったところ、肉や野菜の切り方、歯ごたえの計算は悪くないものの、材料の色味が単調と指摘されていた。

 その言葉に「やっぱり見た目が大事っていうことですね」と納得していた暢子。しかしそもそも、暢子がボロネーゼを試作したこと自体が、見当はずれだというのである。

暢子がボロネーゼを試作した日には沖縄から母親の優子も到着していた。トップ画像ともに©NHK

「オーナーが暢子に指示したのは『新しいメイン料理』です。フォンターナではコース料理を提供していますから、メインディッシュとなる“セコンド”用のメニューを考えなければなりません。そのセコンドはあくまで肉や魚の料理であって、決してパスタではないのです」(前出・テレビ誌ライター)

 第41回の放送ではフォンターナのコースとして、暢子も作っていた寒ビラメのカルパッチョが「アンティパスト(前菜)」に、次にボッタルガのタリオリーニを「プリモ(パスタ/リゾット)」として提供。そして牛肉のブラザートが「セコンド(肉/魚)」として登場していた。

 メイン料理のブラザートは、牛肉や豚肉の塊に焼き色を付け、じっくり煮込んだ肉料理のこと。オーナーが暢子に命じたのはそういったメイン料理の考案であり、決してボロネーゼのような“プリモ”用のパスタを考えることではなかったのである。

「メイン料理を指示されたのに、なぜパスタを作っているのか。多くの視聴者には暢子の行動が意味不明に映ったことでしょう。これで二ツ橋シェフのアドバイスを受け、彩り豊かなボロネーゼを作ったところで、大城オーナーの意に沿わないのは明らか。なぜそんな遠回りをするのか、暢子の行動はなんとも謎だったのです」(前出・テレビ誌ライター)

 今週放送分のタイトルが「あの日、イカスミジューシー」なことから、暢子が今後、イカスミのパスタを作る可能性も考えられる。それにしてもメイン料理ではなく“プリモ”用なことは明らか。果たしてこのミスがどう解決するのか。視聴者としても気になって仕方がないところだろう。