来秋の朝ドラ「ブギウギ」発表が早すぎ!理由はやはり「ちむどんどん」の不評か?

 いくらなんでも早すぎるのでは? 朝ドラファンも驚きを隠せなかったようだ。

 NHKは6月24日、2023年度後期の連続テレビ小説が「ブギウギ」に決まったと発表した。ヒロインのモデルは戦後の大スターとして人気を博した笠置シヅ子さん。脚本は日本アカデミー賞で最優秀脚本賞を受賞した実績を持つ足立紳氏がオリジナルで手掛けるという。

「この発表を受け、ネットではヒロインを演じる女優の予想合戦が勃発。大阪出身の小芝風花を推す声が多いなか、演技派の伊藤沙莉を予想する人も多いようです。また歌唱力が求められることは確実なことから、元乃木坂46の生田絵梨花や、アーティストとしても活動する上白石萌歌に期待する声もあがっています」(テレビ誌ライター)

 果たして誰がヒロインの座を射止めるのか。それともすでに決定済みなのかは定かではないが、さすがに放送まで1年3カ月以上もあることから、これからオーディションが始まる可能性もありそうだ。

ヒロインは笠置シヅ子本人ではなく、あくまで彼女をモデルにした人物となる。

 そんななか、今回の制作発表に驚く声もちらほら上がっているという。その理由はズバリ「いくらなんでも早すぎる」というもの。なにしろ今回発表された「ブギウギ」は、朝ドラとしては次々々期作品なのである。

「これまで朝ドラは、2つあとの作品を発表するのが通例でした。大阪放送局が担当する“後期”の作品では、ここ10年で『あさが来た』と『べっぴんさん』が年が明けてからの発表。ほかは2013年度後期の『ごちそうさん 』から2020年度後期の『スカーレット』まで、放送前年の11月前後に発表するのが通例だったのです。それが今回は半年以上も繰り上がっており、この速さはさすがに異様に思えます」(前出・テレビ誌ライター)

 なおこの3月まで放送され、社会現象的な人気を博した「カムカムエヴリバディ」は2020年7月28日と、異例なほど早い時期に発表されていた。ただ当時は新型コロナ禍の真っ最中で、東京五輪が翌年に延期された影響もあったことから、早めに制作を始めるためにも発表を早めた可能性が考えられる。

 同様にこの10月から放送される「舞いあがれ!」に関しても、新型コロナ禍の先行きが見えなかったこともあり、制作発表は昨年8月27日と例年よりはずいぶんと早めだった。ところが今回の「ブギウギ」に関しては世界的に新型コロナも落ち着き始めており、それなら例年通りに11月前後に戻すこともできたはず。それがなぜ、さらに早い6月中の発表となったのだろうか?

「業界の一部では、現在放送中の朝ドラ『ちむどんどん』の評判があまりにも悪いため、早めに来年度後期の作品を発表することで、視聴者の意識を逸らせる狙いがあるとの噂が立っています。全120回を予定する『ちむどんどん』は現在第55回で折り返し点すら迎えていませんが、この調子では朝ドラ離れが加速しかねないとの危機感をNHK側が抱いているというのです」(前出・テレビ誌ライター)

 果たしてNHK側がどんな意図をもって6月に発表したのかは定かではない。ともあれ、ヒロインの比嘉暢子を演じる黒島結菜ら「ちむどんどん」の演者たちは、世間の噂など気にすることなく素晴らしい演技を見せ続けてほしいものだ。