乃木坂46の30thシングル選抜がメンバーたちの「希望」となったワケ

 7月17日深夜放送の「乃木坂工事中」(テレビ東京系)にて、8月31日に発売される乃木坂46「30thシングル」表題曲の選抜メンバーが発表された。

 今回の選抜メンバーは全19人で、センターには4期生の賀喜遥香が2作品ぶり2回目の抜てき。初選抜は金川紗耶と弓木奈於の二人で、佐藤楓は選抜復帰となった。

「今回のシングルは30枚目という節目。これまで節目のシングルでは生田絵梨花(10枚目)、白石麻衣(20枚目)とグループの顔と言えるメンバーがセンターを務めました。それもあって今回の30枚目でもグループの大エースである齋藤飛鳥のセンター就任が有力視されていたことから、4期生の賀喜が選ばれたのは少々意外でしたね。ただ、ネット上には『かっきーなら納得』という声があふれており、賀喜の好感度が高いことや世代交代が上手く進んでいることが改めて伝わる選抜になっていたようです」(アイドル誌ライター)

 今回、5期生の選抜入りを予想する声もあったが、残念ながら一人も選ばれることはなかった。井上和などすでに雑誌の表紙に起用されるメンバーもいるなか、意外に感じる声も少なくなかったようだ。

「今回、5期生を選抜入りさせなかったのは英断だと思います。というのも29thシングルでは中西アルノをセンターに起用したことでファンの反感を買っていましたからね。新4期生の5人がまだ一度も選抜入りしておらず、3期生でも選抜に入っておかしくないメンバーがたくさんいるなか、スキャンダラスな5期生を優遇したことが結果的に失敗に終わっていたのです。それもあってか今回は1期生~4期生で人気上位のメンバーのみで選抜を組むことに。状況を立て直すことで節目となる30thシングルの販促を成功させようとしたのでしょう」(芸能ライター)

 そのなかでファンが注目しているのは「新4期生」から初めて弓木(※トップ画像)が選抜入りしたこと。新4期生とは4期生と同じ坂道合同オーディションに合格したのち、坂道研修生を経て乃木坂46に配属されたメンバーを指す。

「弓木はかねてから選抜入りがささやかれていましたが、アンダーでの活動が続いていました。それが今回、新4期生で初の選抜入りを叶えたことにより、他の4人(黒見明香、佐藤璃果、林瑠奈、松尾美佑)にも大きな希望となったことでしょう」(前出・アイドル誌ライター)

 初選抜の金川は4期生で最初に雑誌の専属モデル起用が決まるなど、期待されていたメンバーだった。だがデート疑惑報道が影響してか、加入から4年経っても選抜入りには縁遠かったもの。それが今回、選抜メンバーに初選出されたことは、スキャンダルを起こした場合でもその後ひたむきに努力すれば選抜入りできることを証明する形になったと言えるだろう。

4期生加入後、8枚目のシングルで初選抜入りを果たした金川紗耶。トップ画像ともに乃木坂46公式ツイッター(@nogizaka46)より。

「選抜復帰となった佐藤楓は29thシングルのアンダーセンター。グループ初期には暗黙の了解だった《アンダーセンターからの選抜入りコース》が再び開かれた形となり、アンダーの存在意義を高めたと言えそうです。このように弓木、金川、佐藤楓の選抜入りは、様々な理由から報われることのなかったメンバーでも、努力次第で選抜入りを叶えられるモデルケースになったという点で、大きな意味のあることは間違いないでしょう」(前出・アイドル誌ライター)

 サプライズが少なかった一方で、ファンからの不満は出にくい選抜メンバーとなった30thシングル。果たして19人がどんなパフォーマンスを見せてくれるか、ファンとしても実に楽しみなことだろう。