売れっ子というのは本当に大変な毎日を送っているようだ。
10月17日放送の「キョコロヒー」(テレビ朝日系)では、お笑い芸人のヒコロヒーがやってみたいことをロケで実現する企画を開催。それはクラブである踊りを披露することだという。
冒頭で番組スタッフが「ロケに行ってきました」と報告すると、日向坂46齊藤京子は「えっ、もう行ったんですか!?」とビックリ。ところがやりたいことを叶えたはずのヒコロヒーは「行ってきてん」とイヤそうな表情を見せていたのであった。
ヒコロヒーが挑戦したかったのは、クエンティン・タランティーノ監督の名作映画「パルプフィクション」にて、ジョン・トラボルタとユナ・サーマンが踊っていたダンスを再現すること。「いつか必ずこれをやってみたい」と意気込むヒコロヒーだが、32歳にしてまだクラブは未経験とのことで、心配そうな様子も見せていた。
番組側ではとある月曜日の夜10時、ヒコロヒーを都内某所に案内。彼女が連れてこられたのはダンススタジオで、特別講師を用意したという番組スタッフに「いらんて、いらんのよ! 大事にしやんといて」とクレーム。「ダンスの講師、返して。今すぐ」と、すぐにでも帰りたい様子だ。
「何が驚いたって、この時ヒコロヒーが『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)の収録終わりだったということ。番組の収録が午後10時以降に長引くことはザラですが、レギュラー出演の番組収録が終わった後の夜10時からダンスレッスンを始めたのですから、その売れっ子ぶりと詰め込みぶりのすさまじさを感じましたね」(テレビ誌ライター)
なにしろヒコロヒーはいまや、所属事務所の松竹芸能をクロちゃんとの二本柱で支えていると言われるほどの売れっ子。レギュラー番組は9本にも及び、スケジュール確保もままならないなか、来年1月21日と22日には単独ライブ「返せよ」を開催するという貪欲さだ。
そのなかでも「キョコロヒー」は、彼女がまだあまり売れていない時期からのレギュラー番組であり、事務所側も重視しているはず。とはいえ通常の収録とは完全に別枠で今回のダンスロケが組まれたことで、番組側でも隙のないスケジュールをさらにこじ開けてもらい、夜10時からのダンスレッスンになったのだろう。
「さすがに番組側も力が入っているようで、ダンススタジオには日本を代表するダンサーのTAKAHIROこと上野隆博氏と、トラボルタ役の外国人男性が待ち受けていました。上野氏は欅坂46の全表題曲で振付を担当したほか、日向坂46でも数多くのカップリング曲を担当。そんな大物がまさか深夜のダンススタジオに現れるとは、その姿に齊藤もビックリしていたのです」(前出・テレビ誌ライター)
しかも視聴者を驚かせたのは上野氏の登場に留まらない。なんと今回のロケではダンススタジオから東京・渋谷の人気クラブに直行。そのままヒコロヒーが外国人男性と一緒にパルプフィクションダンスに挑戦したのである。
ちなみにフロアに流れる楽曲の変更はできず、本来はチャック・ベリーによる軽快なダンスナンバーで踊るべきところを、ごりごりのEDMで踊るハメになっていた。
「ただでさえダンススタジオの練習でヘトヘトになっているのに、そのままクラブに移動して本番を収録。そのほうが明らかに効率は良いものの、いったい撮了は何時だったのかと驚かざるをえませんね。売れっ子のヒコロヒーゆえ、翌日も早い時間から仕事があったのは確実。32歳は芸人としてはまだ若いほうとはいえ、芸能人には体力も必要であることを見せつけた場面だったと言えそうです」(前出・テレビ誌ライター)
ちなみに今回の放送ではヒコロヒーが、夏休みを取ってフィンランドなど北欧を旅していたことも明かしていた。まとまった休みを取ったからには、帰国してからは詰め詰めのスケジュールになっていたはず。どうやら仕事も遊びでも体力がものを言うのかもしれない。