毎年恒例の「ユーキャン 新語・流行語大賞」が12月1日に発表され、年間大賞には東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手のニックネームである「村神様」が選出された。今季、史上最年少の三冠王に輝いた活躍ゆえに、納得の声が多く寄せられている。
その一方でネット上では、トップテン(順不同)に「#ちむどんどん反省会」が選ばれなかったことに対し、驚きの声もあがっているようだ。
その「#ちむどんどん反省会」とは、今年度上期に放送されたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」に対する批判をツイートする際に使われていたハッシュタグのこと。これまでも朝ドラに関するツイートでは「反省会タグ」と呼ばれるハッシュタグが使われてきたが、その存在が今年、一挙に脚光を浴びたのである。
「多くの朝ドラファンから史上最低の作品と断罪されている『ちむどんどん』。ヒロインの自分勝手な振る舞いも批判されていましたが、なにより視聴者が問題視したのは荒唐無稽な脚本と、あらゆる考証を軽視した演出です。毎回のように明らかな間違いや粗が見つかっては、ツイッター上で指摘される始末。『#ちむどんどん反省会』のツイートには数千ものいいねが付くことも珍しくなく、もはや社会現象といえるほどの盛り上がりを見せていました」(テレビ誌ライター)
それゆえ「#ちむどんどん反省会」がノミネートされたことには納得の声が続出。トップテン入りの可能性も取りざたされていた。そんな朝ドラファンの期待もむなしく今回は選外となってしまったが、もしトップテンに入っていたらどうなっていたのか?
新語・流行語大賞の発表・表彰式では、大賞やトップテンに選ばれた言葉に関わる人物が受賞者として登壇するのが恒例。昨年はIOCバッハ会長の「ぼったくり男爵」で共同通信社外信部の副部長が出席したり、「ゴン攻め/ビッタビタ」ではこれらの言葉を使って競技解説をしたプロスケートボーダーの瀬尻稜氏に代わり、所属事務所の社長が出席していた。
そうなると「#ちむどんどん反省会」がトップテン入りしていた場合、誰が最もふさわしいのだろうか?
「ヒロインの比嘉暢子を演じた黒島結菜や、数々の身勝手な言動が批判を浴びた比嘉賢秀を演じた竜星涼といった俳優陣にも期待の高まるところですが、最もふさわしいのはやはり、脚本を担当した羽原大介氏でしょうね。『#ちむどんどん反省会』では羽原氏を名指しで糾弾する声が噴出していましたが、その状況にありながら放送期間中にはメディアの取材に応じて顔出しもしていましたから、羽原氏なら発表・表彰式にも出席してくれそうです」(前出・テレビ誌ライター)
ちなみに今年のトップテンでは「知らんけど」の対象者が「知らんけどを使用している皆さん」、「スマホショルダー」の対象者は「スマホショルダーを愛用されている皆さん」となっている。その例にならうなら、「#ちむどんどん反省会を使ってツイートしていた皆さん」こそが、発表・表彰式にふさわしいのかもしれない。