どんな事情があろうとも、駆けつけないワケにはいかなかったようだ。
乃木坂46の秋元真夏が2月26日、横浜アリーナにて卒業コンサートを開催。最後の1期生としてグループに約11年半在籍し、2代目キャプテンも務めた秋元にとって最後の晴れ舞台を見届けようと、約1万2000人のファンが来場した。
アンコールでは同期の高山一実、松村沙友理、西野七瀬、白石麻衣、生田絵梨花、そして初代キャプテンの桜井玲香という卒業生6人からメッセージが贈られる場面が。また1期生としてこれが最後の卒コンということもあり、前述の6人に加えて初代センターを務めた生駒里奈をはじめ、若月佑美や中田花奈、樋口日奈といったグループOGたちも駆けつけ、秋元の雄姿を見つめていた。
「これだけの卒業生がスケジュールを調整して足を運んだなか、とくにファンの注目を集めていたのが生田絵梨花。というのも彼女は主演ミュージカル『MEAN GIRLS』が公演中で、しかもこの日は大阪公演が昼の12時半スタートで上演されていたのです」(アイドル誌ライター)
つまり生田は大阪での昼公演をこなし、秋元の卒コンを見届けるために横浜へ移動。翌27日には同舞台の千秋楽公演が控えていたこともあり、ダブルアンコール終わりに会場を後にし、大阪にとんぼ返りしていた。
生田にとって幸いだったのは、両会場の場所だろう。ミュージカルが上演されていた森ノ宮ピロティホールは新大阪駅まで車や電車で25分ほどの距離。そして横浜アリーナは新横浜駅から徒歩圏内であり、新幹線移動にはもってこいだったのである。
とはいえ自身の主演舞台を終えた足で新幹線に飛び乗り、秋元の卒コンを見届け、そのまま大阪にとんぼ返りするのがどれだけのハードなスケジュールなのかは想像に難くない。それをこなした生田の鉄人ぶりには、ファンからも絶賛の声があがっていたのである。
「生田は昨年5月15日に横浜・日産スタジアムにて行われた『10th YEAR BIRTHDAY LIVE』の2日目公演でも、鉄人ぶりを見せつけていました。当時はヒロインを務めるミュージカル『四月は君の嘘』が上演中で、会場は都内だったものの、前日には昼公演と夜公演があり、当日は昼公演をこなしたうえで乃木坂46のライブにゲスト出演。翌日にはまた昼と夜の2公演に臨むという超多忙スケジュールが話題となったものです」(前出・アイドル誌ライター)
生田は2021年末に乃木坂46を卒業しており、所属事務所も乃木坂46合同会社から太田プロダクションに移籍。それゆえ乃木坂46のライブに絶対に顔を出さないといけないという立場ではないはずだ。それでも昨年に続いて今回も、忙しいスケジュールの合間を縫って駆けつけていた。それほど乃木坂46、そして秋元のことが好きなのだろう。
その秋元は1月7日に公式ブログでグループ卒業を発表した際、生田と食事をしていたという間柄。今でも交流は盛んで、3~4日おきに生田から連絡が来るという。それゆえ今回の大阪・横浜とんぼ返りも、生田自身にとっては迷うまでもない当たり前の行動だったかもしれない。
(石田安竹)