誰も教えてあげていなかったようだ。
3月9日深夜放送の「AKB48 サヨナラ毛利さん」（日本テレビ系）では、一度も選抜に選ばれたことのない非選抜メンバーの特集を開催。同じ時間帯にはMV収録が行われており、選抜メンバーが一人も参加しない収録となっていた。
この日は同番組に出演するのが初めてというメンバーも収録に参加。ここでチーム8宮崎県代表の上見天乃（※トップ画像）から、驚きの告白があったという。
2019年10月に加入した上見は非選抜歴3年にして、テレビ局で番組収録に参加するのは初めてという記念すべき場に。「すごい緊張してます」との言葉通り、顔も少し紅潮している様子だ。
そんな上見は「よくドラマで見てたクルクル回る扉あるじゃないですか」と説明。画面には日本テレビの正面玄関にある回転扉の画像が映し出され、「あれ通るの夢で、ひとつ今日夢が叶いました」と嬉しそうだ。
「するとMCの霜降り明星せいやが『みんな裏から入ってくんねん』と指摘。粗品も『守衛のおらんほう』と呼応し、上見は『えっ、表じゃないですか？』と驚いた表情を見せていたのです」（テレビ誌ライター）
せいやが指摘した通り日本テレビでは、番組出演者は正面入り口ではなく、別のところにある楽屋口から出入りするもの。なおそこにもちゃんと守衛は立っている。アイドルなどの芸能人にとっては常識のはずだが、どうやら所属事務所側では上見に、事前の案内をしていなかったようだ。
上見が利用した日本テレビの総合受付はエスカレーターを上った2階にある。
ちなみにTBSやテレビ朝日でも商談や見学などの来客は正面入口から入るのに対し、出演者は専用の入り口を使う仕組みだ。それに対してNHKやフジテレビでは来客と出演者が同じ受付を通る仕組みになっている（※一部例外あり）。
またどのテレビ局でも、出演者が受付を通る際には、知名度などによるランク付けがあるという。
「大雑把に言うと誰でも知っている著名芸能人は、ほぼ顔パスの形でそのまま入れます。それに対してエキストラ程度の役者や上見のような若手アイドルの場合、来客者と同様に入構パスを身に着ける必要があるのです」（前出・テレビ誌ライター）
AKB48のような大所帯アイドルだと、引率するマネージャーはテレビ局から入構証を支給されているので受付を素通りできるのに対し、若手メンバーは一回一回受付する必要がある。それゆえ今回の放送を受けてAKB48の非選抜メンバーたちは、「いつかは私も顔パスで入りたい」と向上心を燃やしているのかもしれない。
※トップ画像は「AKB48 サヨナラ毛利さん」公式ツイッター（@akb_gbmouri）より。
