広瀬すずの演じる美神アンナは、父親と暮らしていたインドに帰ることなく、日本で生活していくことを決断した。6月13日に最終回が放送されたドラマ「ネメシス」(日本テレビ系)のラストシーンに号泣する視聴者が続出したようだ。
最終回では「世界初のゲノム編集ベビー」であるアンナと、その技術を開発した父親の始(仲村トオル)を、菅研究所が監禁。探偵事務所ネメシスの風間(櫻井翔)らが二人を救出するも、首謀者の大和(石黒賢)が隙をついて始に毒物を注射。自分自身にも毒物を打ち、二人は亡くなることとなった。
「アンナは自分の目の前で父親を失うことに。しかも遺伝上の母親である神田水帆(真木よう子)と代理母で生みの親である美馬芽衣子(山崎紘菜)も『20年前の事件』で亡くなっており、アンナは天涯孤独となってしまいました。自分自身がゲノム編集から生まれたことを知った彼女は、父親と暮らしていたインドに戻ってひっそりと暮らそうと決意したのです」(テレビ誌ライター)
探偵事務所ネメシスの屋上で開かれていたパーティーを抜け出したアンナは、インド・ムンバイ行きの航空券を手に、横浜の風景を目に焼き付けようとしていた。そこに風間とネメシスの栗田所長が現れ、日本に残るように説得。親友の始からアンナのことを任されていた栗田は「お前は俺の家族だ」と熱い言葉を口にし、風間はアンナの肩に手を置いて「大丈夫」と断言。二人の説得に叛意したアンナは日本に残ることとなった。
この場面には<アンナの肩を抱くシーンで泣いた>と感動する視聴者が続出。アンナが日本に残る決断を下したことに安堵する声も広がっていた。一方で、このシーンに<でもアンナちゃんはインドに戻れないから>との指摘もあったという。
「アンナが手にしていた航空券は架空の航空会社『ZIPANG AIR』のZL829便で、羽田発ムンバイ行き、エコノミークラスで座席番号が25Aという代物でした。ANAの航空券を模したデザインはよくできていましたが、一カ所だけ致命的なミスがあったのです。それは搭乗者の名前が『ANNA/MIKAMI MS』となっていたこと。国際線航空券での名前表記は国際航空運送協会(IATA)の規定により、姓/名の順に記載することが義務付けられており、姓名が逆になっている場合はパスポートとの不一致として搭乗を拒否されてしまうのです。昨今はテロ対策などにより名前の記述ミスにはどの航空会社も厳しい姿勢を取っており、姓名の入れ違いが原因で家族旅行や出張が取りやめになった例も多数報告されています。自分で航空券を手配した経験のないアンナゆえ、うっかりミスをしでかしてしまったのでしょう」(トラベルライター)
果たして航空券は払戻しできたのか。旅行好きの視聴者は、どうにも気になって仕方がなかったようだ。