元NHKでフリーアナの神田愛花が、新人だったころの辛い経験を明かした。
9月9日深夜放送の「アナザースカイ」(日本テレビ系)では、神田アナがNHKに入って最初に配属された福岡での思い出を紹介。辛い時によく訪れていたという「海の中道」などを再訪した。
神田アナは十何年ぶりかの女性新人アナウンサーとしてNHK福岡放送局に着任。その当時について「先輩方もどう扱っていいかが分かんないんじゃないかって思った」と振り返っていた。
着任時には、担当者が日本地図で福岡を指して「ここだ」と言ったのに対し、思わず「え、海外ですか!?」と言ってしまったほど常識知らずだったという神田アナ。それゆえ、先輩には少しでも弱いところを見せるともう指導してもらえないんじゃないかと思っていたという。
「そんな状況で精神的にけっこう負担が来てしまい、最初の1年間には原因のよく分からないニキビや吹き出物が顔全面に出てしまうことに。視聴者からは《顔がブツブツすぎて醜い》《どうして画面に映っているんだ》というクレームが来ていたそうです。しかし当時の彼女は、その状況も全部自分の責任だと思っていたのだとか」(女子アナウォッチャー)
そんなツラい思いを抱えながら海の中道に来ると、その海は出身地の横浜に繋がっていると実感できたという神田アナ。アナウンサーという仕事には完成形がないと感じつつ、一つ一つの悩み事に対する答えは分からなくてもいい。それよりもその想い、いま自分が辛いと思っている気持ちを、海に対して素直に吐き出すことができたと明かしていた。
「そんな神田アナの転機となったのは、福岡・天神にできたばかりの地下駐輪場を5分間でレポートした生中継。カメラマンが《絵にならない》と頭を抱えるなか、彼女は自分が動けばいいと、自転車の停め方や施設の概要をダイナミックに紹介。局に戻ると先輩から《面白かった》と評価され、自信を得ることができたそうです」(前出・女子アナウォッチャー)
当時の自分には、そのころの失敗は十年後にネタになると耳打ちしてあげたいと語っていた神田アナ。福岡で過ごした4年間が、フリーアナとして人気を博す彼女の原点になっていることが視聴者にもしっかりと伝わっていたようだ。