「ナイト・ドクター」オリジナルナンバーで話題のアーティスト・琴音、一番の軸は「音楽で生きていきたい」

 9月22日にミニアルバム「君は生きてますか」をリリースするシンガーソングライターの琴音。同アルバムには7月期の月9ドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)のオリジナルナンバーでもあるリード曲を含め、全6曲が収録されている。

 視聴率も好調な「ナイト・ドクター」とともに同曲も視聴者のあいだで評判となり、YouTubeの琴音チャンネルで公開されたMVは60万回再生を突破。歌詞付きの「Lyric Video」は100万回再生を超えており、アーティストとしての彼女自身も注目度を高めているようだ。

 asageiMUSEでは今回、新作アルバムについて琴音にインタビュー。楽曲に込めた思いやその背景、そして弱冠19歳の新進アーティストである彼女のパーソナリティに迫ってみた。

9月22日発売のミニアルバム「君は生きてますか」

――「ナイト・ドクター」オリジナルナンバーの「君は生きてますか」には、どんな思いが込められていますか。

琴音 レコーディングはドラマが始まる前だったので、ドラマの公式サイトを見たり、粗筋をもとに解釈を進めていきました。夜間救急専門の医師「ナイト・ドクター」たちが働く、ドラマの舞台である病院は厳しい現場で、時には人が亡くなることもあります。そんななか、できるだけ多くの人に朝を見せてあげたいというテーマに強い印象を受けたので、そこを軸にしながら歌詞の1行1行がドラマとどういう繋がりがあるのかを考えながら解釈していきました。

――同曲は琴音さん自身の作詞作曲ではないところもポイントです。

琴音 プロデューサーの田中隼人さんからは、事前に歌い方についての指示はとくにありませんでした。ただ「洋楽っぽい感じで作ったので、そのニュアンスを入れてください」というようなことは言われていました。この曲に限らず誰かに作っていただいた曲を歌う時は、作った本人じゃないからこそどう表現するのか、どんなニュアンスを付けるのかというところに、より焦点を当てています。

――ミニアルバムではカバー曲として「防人の詩」が収録されています。

琴音 「防人の詩」に関してはスタッフさんから提案をいただき、初めて聴いた時に曲の圧がとても強いというか、強い思いがこもっている曲だと感じました。曲の世界観には今のコロナ禍にも通ずるものがあると思い、今の自分にどういう表現ができるのかを考えましたね。他のアーティストさんの曲をカバーさせていただく点については、自分のニュアンスだったり歌い方をどうやって付けていくか、自分らしさをどうやって出せるかみたいなことを考えていたと思います。

――「ナイト・ドクター」は夜間勤務の救命医が活躍するドラマですが、琴音さんの曲には夜や朝の時間帯を感じさせる曲が多いという印象があります。

琴音 以前にも取材でそう言われたことがあります。自分はそれぐらいの時間帯が好きで、今風に言うと“エモい”時間ですよね。結構夜更かしなのでずっと夜に起きていたりとか、歌詞を書く時にも思い浮かぶのがそれぐらいの時間帯だったりします。その綺麗な情景を考えながら曲を作ったり、感情を乗せていきたいという想いはどこかあるのかもしれないです。

――地元・長岡の夜と東京の夜は違いますか。

琴音 東京は明るいですよね、やっぱり。長岡より人の気配がするというか、地元ではセミとかカエルが鳴いているのでまた違ったニュアンスが感じられて面白いなあと思います。

ライブで歌唱する琴音。小6の終わりから人前で歌い続けてきた若きベテランだ。

――来春で専門学校を卒業するそうですが、琴音さんはもうアーティストという道が決まっています。その将来を決める決定打や不安があったら教えてください。

琴音 実は今でも悩んでいることはあります。でもやっぱり音楽が好きだし、音楽で生きて行きたいと小さいころからずっと思っていたことが一番の軸になっているので、「こうありたい、こう生きたい」を常に模索しています。学校でもまわりの子はこれからどういう風に生きて行くのかを考えている時期で、それがひしひしと伝わってくるんですよ。考え方は本当に人それぞれだと思いますが、一言でいうと「何がしたいか」や「どうなりたいか」。自分の中心にあるものが何かを自覚することで、後悔しない判断ができるんじゃないでしょうか。

――公式ブログには「最後の夏休み」というエントリーがありました。

琴音 不安というよりは大人になってしまうなあ、二十歳になってしまうなあっていう気持ち。時間は止まらないし、あと約半年で卒業というところまできているので、より前向きに考えている感じです。卒業にせよ二十歳にせよ「自分はどうする」というところに結局は帰着している気がします。

――琴音さんの曲ではあまり年齢的なものを意識しないで作っているように聞こえます。

琴音 個人で活動していたときに「もっと高校生らしい曲を書いたほうが良い」みたいことを言われたことがあって。その時は、教室とか机がどうのこうのみたいなことを書けば高校生らしいのかな? と思ったんですけど。高校生である私が考えていることを歌にしているのだから、それが結局「高校生らしい」になるんじゃないのかな、それとも違うのかみたいなことを思っていて。でもいま考えると、年齢をあまり感じさせないものを知らず知らずのうちに作っていたのかもしれないです。

――琴音さん自身について訊きたいのですが、たとえばお休みの日はどう過ごされていますか?

琴音 通っている学校は課題が多いので、学生らしく課題をやっています。あとはYouTubeが好きなので、課題に疲れたらYouTubeを見て、ご飯食べて、寝るみたいな。YouTubeでは歌関係の動画も見ますし、誰もが知っているような有名YouTuberさんとか自分とは全然違うジャンルの動画を見て笑っています。

――最近ハマっていることは何かありますか?

琴音 音楽面では自分の好きなジャンルがだんだん分かってきたので、その中で新しい曲を開拓しています。あとは小さい時にテレビとかで偶然知って、この曲めっちゃ素敵だけど曲名も何も分からないみたいな曲が、SNSやYouTubeで誰かにカバーされているのを偶然聴いたりとか。記憶の片隅に追いやられていたものに出会えるのが面白いので、昔好きだった曲を探し直したりするのも楽しいですね。

――TikTokでもけっこうカバー曲が多いです。

琴音 TikTokでは名前を売るじゃないですけど、できるだけいろんな人に見てもらいたいので、良い意味で遊び心も込めてカバー曲を歌唱させてもらっています。

――11~12月のツアー「琴音 Live Tour 2021 -君は生きてますか-」では地元の新潟がファイナルです。

琴音 ライブはお客さんのリアクションだったりとか雰囲気が好きで、自分のお客さんはすごく温かいんです。昨年が3回目のツアーで、ツアーごとに物販のタオルの色を変えているのですが、それを3枚重ねている方とか見るとすごく嬉しくなります。昨年はコロナ禍の制限で声出しができないなか、テレビ局の人みたいに画用紙に「琴音ちゃんおかえりなさい」って書いてくれている人もいらっしゃって。そういうのが面白いなと思いますし、やっぱりいいな、人情があるなと思いますね。場所によってもお客さんの雰囲気が違うので、なるべく早くみなさんにお会いできればなと願っています。

【琴音 プロフィール】

2002年1月7日生まれ。新潟県長岡市出身。中学生からライブハウスで弾き語りをはじめ、高一で「ワン!チャン!!~ビクターロック祭り2018への挑戦~」グランプリ、および「今夜、誕生!音楽チャンプ」(テレビ朝日系)グランドチャンプを獲得。2019年3月6日にE.P.「明日へ」でメジャーデビュー。2020年6月、1stアルバム「キョウソウカ」をリリース。今年9月22日にミニアルバム「君は生きてますか」のリリースが決定。11月から全国ツアー「琴音 Live Tour 2021 -君は生きてますか-」の開催が予定されている。
ツイッター/インスタグラム @kotoneofficial
TikTok @kotoneofficial

【ミニアルバム「君は生きてますか」】
初回限定盤【CD+DVD】2500円(税別)
通常盤【CD】2000円(税別)

<収録内容>
■CD収録内容(初回限定盤・通常盤共通)
1.君は生きてますか
2.こたえ
3. 6等星
4.夜音
5.防人の詩
[Bonus Track]
6. 君は生きてますか -Special version-

■DVD収録内容(初回限定盤のみ)
Music Video Collection
・君は生きてますか ・防人の詩 ・ひとりひとつ ・翼をください

(取材協力:岸田莉香、鈴木真央)