女優の米倉涼子が主演を務めるドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系)が安定の快進撃を続けている。シーズン7となる今作は初回視聴率19.0%で好調発進。第2話こそ過去最低となる15.9%に落ち込んだものの、そもそも令和の時代に視聴率が15%超というのはとんでもない数字だろう。
「今回のシーズン7では、往年の人気ドラマ『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)で共演した西田敏行と杉田かおるが重要な役柄を務めるなど、話題性も十分。そしてもちろん、主役を張る米倉涼子の魅力がこのドラマを引っ張り続けていることは間違いありません。根強いファンのいる作品ゆえ、2年ぶりの今作にも期待が高まっています」(業界関係者)
11月4日放送の第4話にはフリーアナの鷲見玲奈が初出演を果たすなど、若い視聴者を意識したと思われる施策も投入。制作側も力が入っているようだ。ただこの状況を当の米倉側から見ると、素直に喜んでばかりはいられないとの声もあるという。
「以前から米ブロードウェイへの本格進出が噂されていた米倉ですが、2020年に長年所属していたオスカープロモーションを退所したことにより、米国行きに本腰を入れるものと予想されています。2012年7月にはミュージカル『CHICAGO』にてブロードウェイでの主演デビューを飾っており、実績は十分。しかも現地の舞台で活動するのに必須な要素である俳優労働組合(ユニオン)への所属も果たしており、ブロードウェイへの強い憧れを一つずつ実現しているのです。ただテレビ朝日側にしてみれば、大人気ドラマの『ドクターX』は今後もどんどんとシリーズを積み重ねたいところ。そう簡単に米倉を手離したくはなく、米倉とは同床異夢といったところでしょうか」(前出・業界関係者)
ちなみに米倉のブロードウェイ進出にはTBSが協力していると言われている。果たして自分の夢を取るか、それとも当たり役の主演ドラマを取るか、米倉は他人も羨むなんとも悩ましい状況に置かれているようだ。
(浦山信一)