朝日奈央「AKBコラボの時はアイドリング!!!のほうが上」は本当だった!

 あれからもう13年も経ったのか…。過去の思い出にふけるファンもいたようだ。

 2月8日放送の「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)では人気企画の「格付けしあう女たち」を開催。藤田ニコル、みちょぱ、朝日奈央といったおなじみの顔ぶれに加え、今回は元AKB48の横山由依ら3人の新人メンバーも登場した。

 この日は「付き合ったら面倒くさそうな女」をテーマに、出演者10名を対象に一般人男性に取ったアンケートの結果を発表。順位予想を行ったみちょぱが10位の“最も面倒くさくない女”に朝日を予想すると、見事に正解していたのである。

 朝日に対しては<明るくて優しくて彼女にしたい性格>(25歳・自営業)、<この10人の中では断トツで付き合いたい>(25歳・公務員)といった絶賛が続出。そういった声に「嬉しいです」と嘘泣きする姿もまた可愛らしさにあふれていた。

 その結果に番組レギュラーの山崎弘也も「アイドリング!!!もね…頑張ってきたよね」と嘘泣き。「アイドリング!!!の活動とか知らないじゃないですか!」と朝日が返すと、ここで驚きの情報がもたらされたというのだ。

「山崎が『AKBとコラボしてね』と語ると、朝日は目を見開いて『スゴい! くわしい』と驚き顔に。続けて山崎が『当時はアイドリング!!!のほうが上だったからね』と指摘すると朝日は『意外と知ってた!』と肯定し、元AKB48総監督の横山など他の出演者たちも異論を唱えませんでした。しかし今でも現役で活動中のAKB48に対し、アイドリング!!!のほうはもはや《朝日奈央がいたアイドルグループ》と認識されている程度の存在。そんなアイドリング!!!のほうがAKB48より上だったという情報を飲み込めない視聴者も多かったようです」(アイドル誌ライター)

 アイドリング!!!は2006年10月に活動をスタートし、朝日は2期生として2008年に加入。一方のAKB48は2005年12月のスタートで(横山は2009年加入)、いずれもアイドル戦国時代の先駆けと呼べる存在だ。その2組は2009年に「AKBアイドリング!!!」というコラボユニットを結成し、同年4月にはシングル「チューしようぜ!」をリリース。オリコンの週間シングルCDランキングでは2位となり、これは両グループにとって当時の最高位だったのである。

 コラボの顔ぶれは、アイドリング!!!からは朝日や菊地亜美など現在もバラエティで活躍するメンバーに加え、遠藤舞(現・ボイストレーナー)や「めざまし8」(フジテレビ系)などで活躍する横山ルリカらが参加。片やAKB48からは前田敦子や大島優子、板野友美や小嶋陽菜といった神7メンバーが参加し、加入8カ月の新星・松井珠理奈も名前を連ねるという超豪華ユニットだった。

伝説のシングル「チューしようぜ!」。朝日は中段の左端で、隣は板野友美、手前には松井珠理奈という驚きの布陣だった。

「このコラボはAKB48の総合プロデューサーを務める秋元康氏からアイドリング!!!側への働きかけで実現したもの。コラボ結成時点でアイドリング!!!は6枚のシングルをリリースしており、最高位は4thシングル『職業:アイドル。』の5位。対するAKB48は10枚をリリースし、最高位は最新シングル(当時)の『大声ダイヤモンド』が記録した3位でした。このようにCDの売れ行きは似たり寄ったりだったうえに、結成当初の話題性や人気ではアイドリング!!!のほうが上だったのです」(前出・アイドル誌ライター)

 AKB48が2005年に行ったチームAのデビュー公演では、一般の観客が7人しかいなかったことは有名なエピソード。それに対してアイドリング!!!が東京・池袋のサンシャインシティ噴水広場で開催したデビューイベントには2000人超のファンが立錐の余地もないほどに詰めかけていたのである。

「アイドリング!!!はフジテレビが仕掛けたグループだったことから結成当初からレギュラー番組を持ち、人気が広がるのも早かったもの。それに対してAKB48はAKB劇場でのライブを重ねることでじわじわと人気を広げていきました。そしてテレビ出演がフジテレビに限定されるアイドリング!!!に対し、NHKを含む各局で広く顔を売ることができたAKB48は、いつしか人気と知名度を拡大。AKBアイドリング!!!を結成した2009年の10月には『RIVER』で初の1位に輝くと、翌年の『ヘビーローテーション』でトップアイドルの座を不動のものとしたのです」(前出・アイドル誌ライター)

 抜かれた形のアイドリング!!!も、2010年以降はシングル全作品がベストテンにランクインしたものの、一世を風靡していたAKB48とは売上枚数で10倍超の差を付けられることに。2005年には“全員卒業”という形で解散を迎えることとなった。

「それでもアイドリング!!!が現代のアイドルシーンに残した足跡には大きなものがあります。なかでも特筆すべきは『アイドルバラエティ番組』の雛形となったこと。バカリズムがMCを務めていた冠番組ではメンバーにあらゆる無理難題を押し付け、時には爆笑し、時には涙を流しながら全力で取り組む姿勢がファンの支持を得ました。その象徴がまさに『ロンドンハーツ』での朝日奈央。朝日が活躍するたびに、リンガー(アイドリング!!!のファン)は往時の思い出にふけることでしょう」(前出・アイドル誌ライター)

 いまや「ロンドンハーツ」には欠かせない存在となった朝日。本人も現役アイドル時代には、まさか自分がテレビ朝日で引っ張りだこになるとは考えもしなかったに違いないだろう。