これで前作との違いを前面に打ち出すということなのだろうか。
2月20日に第17話が放送されるドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)では、いよいよ事件の全貌が見えてきそうな気配になってきた。主人公の相良凌介(西島秀俊)を襲った母子失踪事件は、長女の光莉が誘拐ではなく自発的な家出だったことが判明。長男の篤斗についてはバタコこと木幡由実(香里奈)が誘拐犯であることが分かってきた。
その光莉と篤斗は二人とも、母親・真帆(宮沢りえ)の失踪については何も知らない様子。つまり一つの事件だと思われていた「母子失踪事件」は、実は別々の事件3つが重なったものである可能性が高まってきたのである。
「当初は母子3人がいっぺんに誘拐されたものと思われていましたが、そうではないことが判明。そのため考察好きの視聴者からは《実は真犯人なんていないのでは?》《あくまでフラグが立つだけの話だった》といった声が続出しているのです。もちろん今後、別々に見えた3つの失踪が実は繋がっていたという展開もあり得るでしょう」(テレビ誌ライター)
本作の前作的な位置づけのドラマ「あなたの番です」(同)では、ひとつのマンション内で発生した複数の殺人事件において、黒幕的な人物が女子大生の黒島沙和(西野七瀬)だったことが最終的に判明。高校生のときにすでに人を殺めた経験があり、サイコパスであることが明かされた時には視聴者から残念がる声もあがっていた。
それもあって今回の「真犯人フラグ」では、視聴者から<真犯人がサイコパスというのだけはやめてくれ>という意見が続出。果たして制作陣がどれくらい視聴者の声を聞いているかは分からないものの、前作と同じ轍を踏むことは避けるというのが常識だろう。
「今だ謎となっている真帆の失踪ですが、少なくても犯人や真帆自身がサイコパスという結論だけは避けるはず。いま視聴者が恐れているのは、夫に隠れて不貞を働いていた真帆が、実はひっそりと自死していたのではないかというダークエンドです。ただ『あなたの番です』では終了後の後味が悪かったという意見も多かったことから、本作では最終的に事件の全容が解明され、バラバラになっていた相良家が元通りに仲良くなるというハッピーエンドが期待されています」(テレビ誌ライター)
一部からは、すべては凌介の夢だったのではという<夢オチ>まで危ぶまれている「真犯人フラグ」。もはや真犯人が誰かということよりも、どうやって最終回をキレイに着地させるのかに、視聴者の興味は高まっているようだ。