そのガチ音痴ぶりに、明石家さんまもすっかり魅了されていたようだ。
3月15日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)には、“メロン界のアイドル”ことタレントで歌手の山口めろんが登場。初出演の気負いからか冒頭では自身のキャッチフレーズを言おうとしては、さんまとの息が合わずに何度も中断するというあたふたぶりを見せていた。
だが、お礼の言葉が「ありがとうございマスクメローン♪」、年齢は「メロンでいう食べごろ期」といった徹底したメロン推しが受けたのか、さんまは山口のことが気になった様子。さらには得意技(?)である音痴ぶりを披露したところ、すっかりハマっていたのである。
その山口は日本大学芸術学部でピアノを専攻し、「芸能界特技王決定戦 TEPPEN」(フジテレビ系)のピアノ部門で優勝したこともある実力の持ち主。絶対音感も持っており、さんまの「ハーッ!」という高音の引き笑いには「ラです」と言い当てていた。そんな彼女が音痴というのは本当なのだろうか。
「番組では昨年11月にリリースしたCDに収録されている童謡の『どんぐりころころ』を歌唱。想像を絶した音痴ぶりには他の共演者も呆れ笑いが止まりませんでした。それを面白がったさんまが同じ曲を元テレビ朝日の竹内由恵や女優のトリンドル玲奈に歌わせてみると、山口は『ちょっとピッチがズレてます』などと絶対音感ならではの指摘を連発。そんな音痴と絶対音感のギャップは視聴者にも大きなインパクトを与え、SNSで《山口めろん》がバズっていました」(アイドル誌ライター)
嘘くさくも聴こえる山口の音痴ぶりだが、彼女がスゴいのはいつも同じように音程を間違えるところ。わざと調子っぱずれに歌ったのではそうはいかず、彼女が真の音痴である証拠となっている。どうやら頭の中では正確な音が取れているのに、それを声に出して歌唱する際になにかしらの変換ミスが生じているようだ。
しかし山口は4年間にわたってアイドルグループで活動。アイドルではユニゾンでの全員歌唱が多く、山口が一緒に歌うとハーモニーが成立しないのは明らかだ。その当時、どうやって音痴に対処していたのだろうか?
「彼女だけダミーのマイクを持たされていたのはファンには有名な話。意外にも当初は自分が音痴だと思っていなかった山口は、自分のマイクだけ軽いことに気づいていたものの最初は理由が分からかったとか。そして自分の音痴を自覚した時に初めてマイクの軽さに納得したんだそうです。もっともMCは上手く、ルックスも可愛らしかったので、人気は高かったですね」(前出・アイドル誌ライター)
当時の取材で山口は「有名になって恩返しできるか。それができたら立派なアイドルじゃないかなと思います」と語っていた。アイドルは辞めてしまったが、「踊る!さんま御殿!!」に出演できるほど有名になったことで、ファンへの恩返しはできていたようだ。