視聴者が待ち望んでいたあの夫婦に再会するかも! そんな期待感が一気に盛り上がったようだ。
3月22日放送のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第99話では、ヒロイン・大月ひなた(川栄李奈)の父親で、元トランぺッターの錠一郎(オダギリジョー)がついに音楽活動に復帰することとなった。
前回の第98話にて、旧友で良きライバルだったトミー北沢(早乙女太一)に、「トミーのバンドに入れてもらわれへんかな」と頼んでいた錠一郎。病気のためトランペットは吹けなくなったものの、ピアノなら弾けることに可能性を見いだし、諦めていた音楽の道を再開することを決意していた。
そして今回、トミーを連れて京都の自宅に戻り、妻のるい(深津絵里)にピアノを始めることを報告。その決意に感動したるいは、錠一郎の治療用に積み立てておいたお金を、トミーが紹介してくれたピアノ講師のレッスン料に充てることにしたのだった。
「そこから時は流れ、物語の舞台は1994年の夏から翌1995年の夏まで進むことに。その間、ひなたの親友だった小夜子(新川優愛)には子供が生まれ、弟の桃太郎(青木柚)は大叔父を頼って岡山の大学に進学。そして錠一郎はついに、8月19日にトミー北沢のスペシャルセッションにてピアニストとしてデビューすることになったのです」(テレビ誌ライター)
ひなたは、自宅でもある「回転焼 大月」の店頭にライブのポスターを張り出すことに。そこにはトミー北沢の名前に並んで「大月錠一郎(Pf)」と書かれており、錠一郎の名前がついにピアニストとしてクレジットされることとなった。
ほぼ未経験の状態からわずか1年でプロのステージに立てるレベルまでピアノが上達した錠一郎。その記念すべき初ライブの会場が錠一郎やるいにとって、そして視聴者にとってもまた思い出深い場所となっていたのである。
「その会場は、るいがヒロインだった『るい編』にてトミーや錠一郎が出入りしていたジャズ喫茶の『Night & Day』。るいが住み込みで働いていた大阪・道頓堀の竹村クリーニング店からほど近い場所でした。そこでライブをするということは、ジャズ喫茶マスターの木暮洋輔(近藤芳正)が再登場する可能性があることに加えて、クリーニング店主の竹村平助(村田雄浩)やおかみさんの和子(濱田マリ)もライブに駆けつけてくれるかもしれないのです」(前出・テレビ誌ライター)
前週には大月家が、るいの父方の実家である岡山の雉真家に帰省し、るいの叔父夫婦である勇(目黒祐樹)と雪衣(多岐川裕美)に再会を果たしていた。そこでるいの母親である安子(上白石萌音)に関する話を聞き、母娘三世代にわたる物語の伏線を少しずつ回収していったのである。
そして今回、錠一郎が大阪のジャズ喫茶に舞い戻ることが分かり、さらなる伏線回収が期待される「カムカムエヴリバディ」。京都に移住してから竹村クリーニング店主夫婦の話が一切出てこないことに不満を抱く視聴者も少なくなかったが、その疑問も解決するのかもしれない。