【ミステリと言う勿れ】最終回の“続編匂わせ”に期待高まるも、話の続きはまだ分かっていなかった!?

 そのラストシーンに多くの視聴者が期待を寄せていたようだ。

 月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)が3月28日に最終回を迎え、ファンからは放送終了を惜しむ声が続出している。そんななか、思わせぶりなエンディングに続編の制作を確信している視聴者も少なくないようだ。

 最終回のラストでは、犬童我路(永山瑛太)が主人公の久能整(菅田将暉)に「君の協力が必要なんだ。一緒に行こう」と語り掛けるところで終わっていた。我路は妹の愛珠(白石麻衣)をバス運転手に殺されていたが、その真相を探るうち、実は無差別連続殺人犯の羽喰十斗(北村匠海)に殺してもらう約束をしていたことが分かったのである。

「十斗の身柄を確保した我路は、十斗が鳴子巽というカウンセリングの先生を愛珠に紹介していたことを聞き出しました。その鳴子が愛珠に対してどんなカウンセリングをしていたのか、そして十斗にも連続殺人をするように仕向けていたのではないかと、我路は怪しむようになったのです」(原作ファンの女性誌ライター)

 そうすると、続編が制作されるとしたら整の協力を得て、我路が鳴子の正体を暴いていくという物語となるのは確実そうだ。ところが最終回の撮影時点では、続編の細かい内容はまだ不明のままだったというのである。

 ドラマの公式ツイッターでは、ラストシーンの撮影が2021年2月だったことを明かしている。本作は2020年12月~2021年6月にかけて撮影されたので、わりと早い段階で最終回のシーンを撮っていたようだが、このタイミングに意味があるというのだ。

「原作に再び鳴子巽が登場するのは、連載誌の『月刊flowers』2021年3月号に掲載された第29話になります。この号は2021年1月28日に発売されており、ラストシーンを撮影した時点では鳴子という人物の顔つきなどは分かっていたわけです。ところがこの第29話はわずか14ページに過ぎない短編で、しかも次号からは別の殺人事件をテーマにしたエピソードに移ったため、鳴子に関してはほとんど何も分からないまま。そのためドラマ制作陣も《続編を作るなら鳴子が軸になる》といった程度の情報しか持たぬまま、続編への匂わせシーンを撮ったに違いありません」(前出・女性誌ライター)

整に協力を依頼した我路。トップ画像ともにドラマ「ミステリと言う勿れ」公式ツイッター(@not_mystery_)より。

 原作にはまだ、遺産相続をテーマにした回や、連続誘拐事件がテーマの回、そして入れ替わる双子がテーマの回など、ドラマ化にふさわしいエピソードがたくさん残されている。そのなかで制作陣はあえて、鳴子巽の正体に迫る回を続編にもってきたいようだ。

「すでに完結しているエピソードだと、原作ファンとしてはどうしても《原作との違い》が気になってくるもの。それこそ本ドラマで大きな批判を浴びている、風呂光刑事(伊藤沙莉)が整に対して抱く恋心という恋愛要素もそうです。それが鳴子の回であれば連載中の原作マンガでもまだ続きが掲載されていないことから、ドラマとマンガの同時並行という展開も可能なはず。原作者の田村由美氏は本ドラマにかなり入れ込んでいる様子ですから、新しい形のメディアミックスも大いに期待できそうです」(前出・女性誌ライター)

 そうなると問題は、3年先まで予定が決まっているという主演・菅田将暉のスケジュール次第だろうか。ともあれ遅くない時期に続編についてのアナウンスが行われることに、原作ファンもドラマファンも期待しているに違いなさそうだ。