好感度が高い人気女優の行動として、意外に感じた人も多かったのではないだろうか。
伊藤沙莉と言えば、多くの関係者がいま最も仕事をしたい女優として名前をあげるなど、業界で引く手あまたの人気を誇っている。普段から笑顔で好感度も高く、その人気は上昇する一方だ。
そんな彼女は自分の仕事に対して強いプライドを持っており、簡単なミスは許せない様子。そんなプライドがうっかり、不味い形で表に出てしまった場面があったという。
それが明かされたのは、4月4日に放送された「FNSドラマ対抗お宝映像アワード 春の新作ドラマ&新番組祭り!」(フジテレビ系)でのこと。伊藤は1月期に放送された月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(同)にて新米刑事の風呂光聖子を演じていたが、今回の番組では伊藤をはじめ各キャストのNGシーンが多数映し出されていた。
「緊張感あふれるドラマの撮影現場では、ベテランでもセリフを間違いがち。『ミスなか』の第一話では池本刑事役の尾上松也が『金を貸してた』という場面で『カニを貸してた』と言い間違ってしまい、共演の伊藤も思わず笑みを漏らしていました」(テレビ誌ライター)
ほかには主役の久能整を演じる菅田将暉が、セリフを言い終わった直後に豪快なくしゃみを放ってしまい、「ごめんなさい」と謝る場面も。そういったNG集のなかで伊藤がセリフを間違えたシーンも映し出されていたが、その際の反応がなんとも意外だったというのだ。
それは伊藤の演じる風呂光刑事が、久能が通う大学に天達教授(鈴木浩介)を訪ねたシーンでの出来事。大教室での講義が終わった天達教授に歩み寄った風呂光は、久能から教授のことを教えてもらったと説明していた。
「ここで風呂光(伊藤)は久能について『いつも無理を言って捜査に協力してもらっています』と語るのですが、そのNGシーンで伊藤は『捜査に』というフレーズを飛ばしてしまいました。すると彼女は言い間違いに気づいた瞬間に『チッ』と舌打ちしていたではないですか! これにはさすがの本人もすぐ口元を押さえて『あ、ごめんなさい』と謝罪。まさかの舌打ちを目の前で聞いた鈴木が、自分の舌をすぼめながら苦笑いしていたのが印象的でしたね」(前出・テレビ誌ライター)
たとえ自分のミスであろうとも、舌打ちは他人を不快にしがち。だが伊藤はおそらく、間違えそうにない箇所でセリフを言い間違えてしまった自分によほど、腹を立てていたのだろう。そのプロ根性やよしと、伊藤のことをあらためて見なおした視聴者も多かったのではないだろうか。