この場合はどうやら無視が正解だったようだ。
フジテレビを3月いっぱいで退社した元女子アナの久代萌美が、インスタグラムにて退社を報告。プロフィールの肩書きにも「元フジテレビアナウンサー」と添え書きするようになった。
今後は吉本興業に所属し、3月21日に開局したばかりの「BSよしもと」を中心にアナウンサーとして活動する模様だ。そんな久代は転職に際して、吉本の大先輩となった今田耕司からのアドバイスを無視していたという。
4月2日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)ではこの日から、藤本万梨乃アナが前任の久慈暁子アナから引き継いで3代目のアシスタントに就任。番組冒頭でMCの明石家さんまは藤本アナに「待っときや」と一声かけ、続けて「久代が吉本に入ったってワケわからん!」と、3年にわたって初代アシスタントを務めた久代について触れたのである。
さんまは久代本人から事前に吉本入りを聞いていたが、正式な発表までは誰にも言えなかったと説明。すると今田耕司が、久代にアドバイスを送っていたことを告白したのだった。
「今田は『僕、LINEでアドバイスしたのは、「吉本ははやめときや」とは言ったんですよ』と説明。これにはさんまも口を押さえながら笑いをこらえられない様子でした。その理由について今田は、『バンバンその辺のところに出れるとか思ってはるちゃうんかな。それでよう失敗する人いてはるんで、「あんまそんなんちゃいまっせ」』と明かしていたのです」(芸能ライター)
しかし結果的に、今田のアドバイスは久代から無視されることになった。そもそもアドバイスの時期は不明ながら、久代の吉本入りが噂になった後であれば、その時点ですでに吉本入社は確定事項だったと見ていいだろう。
当の今田は「BSやるとは知らんから」とは言い訳していたが、そのBSよしもとは昨年12月の段階で放送内容を発表するところまで開局準備が進んでいた。それゆえ久代の吉本入りが噂された時期にはすでに、世間にも開局が知れ渡っていたはずだ。
「所属タレントが6000人とも1万人も言われる吉本ですが、元局アナという経歴を持つタレントは皆無。そう考えれば久代が吉本入りすれば、BSよしもとでアナウンサー業務を行うことは容易に想像がつきそうなものです。ただ今田の場合、『お笑い向上委員会』で久代と長年にわたって共演していたこともあり、芸人と局アナという関係を超えた仲間意識を抱いていたのかもしれません。それゆえ久代のことを《こっち側の人》として認識し、タレントとして吉本入りするのは相当な困難を伴うということを先輩として忠告したかったのではないでしょうか」(前出・芸能ライター)
ともあれ吉本移籍の当初からさんまや今田など様々な先輩に恵まれている久代は、BSよしもとで好ダッシュを切ることができそうだ。