やはり前例を踏襲するのが確実なのかもしれない。
櫻坂46・原田葵の卒業がいよいよ近づいてきたようだ。昨年11月にフジテレビの女子アナに内定したことが報じられ、1月には4thシングル「五月雨よ」の活動をもって卒業することが正式に発表。そのシングルが4月6日に発売され、原田本人も4月11日付の公式ブログにて発売記念のオンラインミート&グリート(個別トーク会)が5月28日と29日、6月11日に開催されると明かし、「最後になるので是非来てください〜」とのメッセージを送っている。
また4月15日には、同じく「五月雨よ」の活動をもって卒業する櫻坂46・渡邉理佐のメモリアルブック「抱きしめたくなる瞬間」(集英社、5月17日発売)の特典ポスター画像が公開。原田と一緒に写っている一枚も公開され、双方のファンから喜びの声があがっているようだ。
櫻坂46のファンとしては、卒業コンサートなど最後に会える現場がいつになるのかが大きな関心事となっている原田。その一方でテレビ業界では、彼女の起用法に注目が集まっているという。
「業界内では、テレビ朝日が実践した“斎藤ちはる方式”を、フジテレビが踏襲するのではと噂されています。元乃木坂46の斎藤は2018年7月16日にグループを卒業し、翌年4月1日の入社当日に『羽鳥慎一モーニングショー』に出演。朝8時スタートの情報番組とあって、入社式より前にアナウンサーとして初鳴きするという、前代未聞のデビューを飾りました」(業界関係者)
出演初日から、宇賀なつみアナの後任として第2代アシスタントに就任した斎藤。入社即レギュラーというあまりに早すぎる抜てきに、いくら芸能経験があるとはいえさすがに促成栽培過ぎるのではとの批判も聞かれたものだ。
ところがふたを開けて見ればこの方法は、斎藤アナのアナウンサー人生にとって大きなプラスとなり、現在の飛躍に繋がったというのである。
「やはり元乃木坂46とあって斎藤アナは度胸満点。恐れ知らずで何にでも挑戦し、実戦を通してどんどんと吸収していくので、その成長ぶりには目を見張るものがありました。その結果、いまや同局ではエースの弘中綾香アナに次ぐ人気アナとなっています。一方で原田が入社するフジテレビでは最近、久代萌美や久慈暁子といった人気者が次々と退社しており、後継者の育成は急務。それゆえ“斎藤ちはる方式”の成功は、ぜひ後に続きたいところでしょう」(前出・業界関係者)
そんな斎藤アナの早期起用では、入社当初から画面に出すことにより、アイドル時代のファンを逃さずに済むメリットもあったという。どんな人気グループのメンバーでも、卒業から1年も経つと存在感が薄まるのは否めないもの。それゆえ女優やモデルを目指すメンバーは、卒業後すぐにドラマや女性誌に出演することで、空白の期間を作らないようにしているようだ。
「果たして原田がどれほどのアナウンス力を秘めているのかは未知数ですが、在学中とされる大学では数多くの女子アナを輩出しており、アナウンサーを目指す意識の高い学生が多いことから、学内でも切磋琢磨できる状況にあると言われています。しかもフジテレビでは以前から『〇〇パン』シリーズで新人アナを積極的に起用してきた流れもありますし、原田も来年4月からさっそくレギュラー番組を持つ可能性が高いと目されています」(前出・業界関係者)
現時点で女子アナデビューまで、まだ1年近くもの時間が残っている原田。あと2カ月ほど櫻坂46のメンバーとして大きな舞台を踏めることは、何よりも実践的な内定研修になっているのかもしれない。
(浦山信一)
※トップ画像は櫻坂46・原田葵公式ブログより。