視聴者のなかには、ロケVTRの内容に違和感を抱いていた人もいたようだ。
お笑い芸人で女優の鳥居みゆきが、4月26日放送の「有吉クイズ」(テレビ朝日系)にて、3年前に離婚していたことを公表。当の有吉弘行も知らなかった新事実にスタジオは騒然となっていた。
この日、ゲスト出演した鳥居は冒頭から「ちょっと早いけど、あけましておめでとう!」と通常運転の様子。今回はクイズを出題するため、鳥居の自宅をロケVTRで初公開するという。だが視聴者のなかには<以前にも自宅紹介のVTRを見たことがあるけど?>と思った人も少なくなかったのではないだろうか。
そして始まった自宅ロケのVTR。こぎれいなマンションのようで玄関もシックな扉だが、鳥居の自宅はたしか和風の家だったはず。これには有吉も「あれ、イメージ違う…。前はもっと暗かったよ」と首をひねっている様子だ。
「玄関には心臓のぬいぐるみなど怪しげなオブジェがズラリ。居間には骸骨やわら人形など、鳥居らしいセンスの置物が勢ぞろいしていました。一方でキッチンは生活感にあふれており、調味料やごみ袋といった小物もきちんと整頓。かつてはコンビニ弁当やカップ麺が大好きだった鳥居ですが、さすがに40歳を超えると食生活にも気を付けるのかなと思いましたね」(芸能ライター)
しかしクイズになりそうなネタはなかなか見つからず、鳥居の許可を得てカメラは寝室に入ることに。このタイミングで<寝室で明らかになった事実とは?>とのクイズが出題され、有吉は「猫が死んでた」、みちょぱは「床で寝てる」と回答するも不正解だ。
いざ寝室に入るとそこは白い壁の洋室で、ベッドのほかにはイスや収納が置かれている程度のシンプルな装い。鳥居本人も「こざっぱりしている」と説明するなか、枕が一つしかないことに気づいたロケスタッフが「旦那さんとは別々ですか?」と訊ねると、鳥居は「えっ?」と要領を得ない様子だ。
「しばらく不毛なやり取りが続いたのち、鳥居からは『違いますよ、私、離婚してます』と衝撃の発言が飛び出すことに。これには有吉も『なんだよお前は! やめてくれよ』と声を張り上げ、霜降り明星のせいやは『この番組で!?』と驚がく。みちょぱは驚きのあまり、手を宙に浮かせたまま固まっていました。画面には《正解 離婚していた》とのテロップが表示され、ブラックマヨネーズの小杉竜一が『なんやこのクイズ!』と叫んだのも無理のないことでしょう」(前出・芸能ライター)
鳥居によると3年ほど前に確定申告の話で夫との仲が悪くなり、マネージャーに「全然話通してくれないから、こうなったら離婚しちゃうかも」とのメッセージを入れようとしたところ、間違って夫に送ってしまっていたという。
すると夫から「わかった」との返事が来てしまい、これでは<誤爆離婚>になると慌てた鳥居は夫に電話を掛けるも留守番電話に。そこで生まれて初めて「な~んちゃって」と吹き込んだと説明していた。結局は、夫婦のままで仲が悪くなるより、離婚して友達でいることを選んだという二人。今では「一番仲がずっといい」と鳥居は明かしていた。
まさかの深夜バラエティで離婚を公表した鳥居。いかにも彼女らしいと言える話だが、14年前に結婚を発表した時には今回の比ではない騒動になっていたというのである。
「鳥居は2008年4月29日に自身のDVD『鳥居みゆき ハッピーマンデー』の発売記念イベントを、東京・タワーレコード渋谷店で開催。地下の会場に300人のファンが集結し、イベントは成功裏に終わりましたが、その去り際に『みなさんご存じだと思いますが、私、昨年結婚しました』との爆弾発言を残していったのです」(現場にいた週刊誌記者)
あまりに突然の発言だったため、来場したファンも取材していたマスコミも、そのギャグにどんなオチがあるのかと首をひねる始末。イベント後の囲み取材でも夫について「ヘドロのような人」と説明するなど、彼女の結婚宣言をまともに受け止めている人はいなかったという。
しかし鳥居が結婚していたのは本当で、イベント後に発売される週刊誌に夫とのツーショ写真が掲載されることを知った鳥居が、自ら先手を打って結婚を公表したというのが真相だった。
「その発言に大慌てしていたのが事務所関係者たち。というのも鳥居が結婚していることは事務所側も誰一人として把握していなかったのです。いくら結婚が慶事とは言え、当時人気が爆発していた鳥居はCM出演も多く、クライアントや代理店に対して結婚の事実を伏せていたのはマズいとの判断もあったことでしょう。結局、鳥居の夫は一般人であり、以前からの友人だったことから、最終的には問題なしと判断されていたようです」(前出・週刊誌記者)
そんな衝撃発言に比べれば、今回の「有吉クイズ」は事務所側も番組側も鳥居の離婚を知った上でのロケだったことは明らか。なぜこのタイミングで離婚を公表したのかは謎だが、もしかしたら<鳥居みゆき、離婚していた!>と報じる週刊誌がこれから発売されるのかもしれない。