さすがに本人も、あまりもの申し訳なさから相手の顔を見ることができなかったようだ。
毎週、アイドルをゲストに招いて生放送している「矢口真里の火曜The NIGHT」(ABEMA)では4月26日深夜の放送回にて、5人組アイドルグループの「大阪☆春夏秋冬」が出演。結成10周年を迎える3日後の4月29日にラストライブを控えており、今回は最後のバラエティ番組出演となっていた。
その大阪☆春夏秋冬はリードボーカルを務めるMAINAの類まれなる歌唱力と、全員がダンススクール出身という高いダンススキルが持ち味で、ライブシーンではもはや重鎮とさえ言える存在。その一方で全員が大阪在住というノリのよさからバラエティ番組にも強く、指原莉乃からは「大阪さん」という呼び方でイジられるのが定番のシーンとなっている。
この「火曜The NIGHT」にも2017年から何度も出演しており、矢口が主催するアイドルフェスの「やぐフェス」にも2年連続で出場。その縁もあって今回、最後の出演を果たすことになったようだ。
「番組では1曲だけパフォーマンスを披露したほかは、2時間にわたってしゃべりっぱなし。3日後にラストライブを迎えるのが本当に残念なほどのバラエティ対応力を見せていました。そんな大阪☆春夏秋冬にとって矢口は、アイドル界の姉さんと呼べるような尊敬の対象。そして矢口もまた、自らを慕うメンバーたちに最後のメッセージを送るべく、番組の終盤で手紙を読むことになったのです」(アイドル誌ライター)
矢口は手紙にて、大阪☆春夏秋冬を「初めての出演から欠かせない存在になりました」と絶賛。ステージ上ではカッコ良いのに、ステージを降りたら人懐っこいとその人柄を評したほか、「やぐフェス」で接したaKind(あきんど)と呼ばれるファンたちも優しかったのが印象的だと読み上げていた。
その上で矢口は、MAINA、MANA、RUNA、YUNA、そしてEONのメンバーそれぞれへのメッセージを音読。各メンバーが感動の涙を流すなか、最後は全員へのメッセージとして「別々の道を歩いて行って壁にぶち当たりますが、絶対に大丈夫です」とのアドバイスを贈った上で、「困ったことがあったら、私でよかったら連絡してきてください」との男気を見せていたのである。
「そして手紙の最後は『先輩ぶってゴメンね。岡野陽一より』と締めくくることに。なんとこの手紙、矢口が書いたのではなく、サブMCでお笑い芸人の岡野がしたためたものだったのです。そのオチにはメンバーのEONも『マジかーい!』と激ツッコミ。当の矢口は『心が痛すぎるよ!』と絶叫し、ラストライブ間際のアイドルにドッキリを仕掛ける心の辛さを漏らしていました」(前出・アイドル誌ライター)
手紙を読んでいる間、矢口はほとんど大阪☆春夏秋冬のメンバーを見ることがなかった。どうやら申し訳なさのあまり「一切向こうを見れなかったよ」とのことだったようだ。
一方の岡野はしてやったりの表情を見せながら「途中で気が付かなかった?」と逆質問。やぐフェスで大阪☆春夏秋冬のファンに接したというくだりを振り返り、「この人(矢口)が外を歩いているワケないじゃん」と涼しい顔だったのである。
「これが普通のアイドルだったらショックを受けて立ち直れなくなるところかもしれませんが、そこは大阪人ぞろいの大阪☆春夏秋冬とあって、すぐさま笑顔を見せていましたね。番組のラストには4月29日のラストライブが、CS放送のテレ朝チャンネル1で午後3時から生中継されることもアピール。転んでもただでは起きないバイタリティは、活動10周年でもまったく衰えていないようです」(前出・アイドル誌ライター)
一方の矢口は自身も元アイドルとあって、ラストライブを控えた現役アイドルにドッキリを仕掛けるのが相当に心苦しかった様子だ。そんな素直な姿も、この「火曜The NIGHT」がアイドルとアイドルファンの両方から大きな支持を受けている理由なのかもしれない。